ファーウェイ・ジャパンから、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)を拡張した独自規格「Wi-Fi 6 Plus」に対応する無線LANルータ「WiFi AX3」(以下、AX3)が8月14日に発売された。Wi-Fi 6 Plusは、Wi-Fi 6との完全な互換性を確保しつつ独自の拡張を施すことで、実効速度が高められているという。
しかも、AX3は9,980円前後(税別)という価格も大きな特徴だ。今回はAX3の実機を用いて製品の特徴を紹介するとともに、実際の速度をチェックしてみたい。
ボディはコンパクトかつスタイリッシュ、手軽に接続できる機能も用意
AX3は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LANルータだ。ボディカラーはホワイトで、シンプルなデザイン。リビングでも寝室でも違和感なく設置できそうだ。本体サイズは約W131.9×D225×H30.9mmと、4本の外部アンテナを備えるWi-Fi 6対応ルータとしては比較的コンパクト。本体後方にあるアンテナは前後に約90°動く仕様で、基本的にはほぼ垂直に立てて利用することになる。
本体の上面中央にはボタンを用意。このボタンを押すだけで、「Huawei HiLink」に対応したWi-Fi子機と簡単に接続できる。加えてWPSもサポートしているので、WPS対応のWi-Fi子機(ノートPCやスマホ)との接続もたやすい。
さらに、本体上面の右下角にはNFCを搭載し、NFC対応Androidスマホをタッチするだけで接続できる「Huawei Share」も備える。こちらはNFC対応Androidスマホであれば、別途アプリなどは不要だ。家族が機器を接続する場合はもちろん、友人など来客が利用する場合でも便利だろう。ただ、スマホをタッチするだけでルータに接続可能というのは、セキュリティ的に不安な一面もある。Huawei Shareは機能をオフにもできるため、不安に感じるならオフでの運用をおすすめしたい。