新機能は防犯機能の強化や使いやすさの向上

スマートフォンを使ったエアコンやテレビのコントロール機能は、従来のマルチファンクションライトも搭載していました。MFL-2000Sならではの新しい機能で特徴的なものは3つ。(1)人の動きによる家電の制御、(2)防犯に利用できる「見守りモード」の搭載、(3)人の動作で目覚まし用アラームを停止……です。

(1)の機能は、人感センサーを利用したもの。部屋に人が入ってきたことを感知し、MFL-2000Sが自動的に点灯します。人がいなくなると自動的に消灯させることも可能です。

コロナ禍の現在は帰宅後の手洗いが推奨されていますが、この機能を使えば、帰宅後にスイッチに触ることなく照明を点灯できます。また、自動消灯設定にすれば、照明の消し忘れ防止に。照明は毎日頻繁に使うものなので、これはなかなか便利そう。

  • 半球状のパーツが人感センサー

【動画】人感センサーが人を感知すると、右のLEDライトがチカチカと点滅します

  • 人感センサーの感度や、どれくらいの時間で「人がいない」と判断するかはアプリから変更できます

  • MFL-2000Sは、人感センサーが人を感知した場合や人がいないと判断した場合に、照明に加えてテレビやエアコンも同時に操作する設定も可能。「人がいなければテレビをオフ」といった動作で、電気代の節約にもなりそうです

(2)の「みまもりモード」は、簡易的な防犯機能。留守にするときみまもりモードに設定しておくと、人を感知すると照明が点滅しながら警告音を鳴らします。

みまもりモード中は、MFL-2000Sの内蔵マイクで部屋の音を常に録音しており(古いものから順次消去される方式)、警告音が発せられる30秒前から室内音声を、一度だけ専用アプリから確認できます。残念ながら、録音されたデータは1回しか再生できないのですが、今後のサービスアップデートとともに、このあたりの仕様が変更される可能性もあるそうです。

  • 外出前に「みまもり」を開始。留守のはずの室内で人を感知すると、警報を鳴らします。本体にmicroSDカード(別売り)をセットしていれば、警報が鳴る30秒前からの録音データをチェックすることも

【動画】みまもりモード中に、人感センサーが人を感知したところ。音とともに照明が点滅します
(音声が流れます。ご注意ください)

(3)「人の動作で目覚まし用アラームを停止」は、従来モデルのマルチファンクションライト(スタンダードモデル:MFL-1000A)にも搭載されていた「おはようモード」を使いやすくする機能です。おはようモードとは、朝起きる時間を設定すると、その時間までにゆっくりと照明を明るくして起きやすい環境を整え、時間になるとアラームが鳴るという機能。

これまでは、目覚まし用アラームはスマートフォンのアプリからしか停止できませんでしたが、MFL-2000Sでは人感センサーが人が動くのを検出してアラームを止められます。アラームを止めるために「スマートフォンを探す」「アプリを立ち上げる」「アラームを止める」という動きをする必要がなくなりました。

  • 起き上がる動作でアラームを停止しているところ。人感センサーの感度を低くすれば、大きな動作にしか反応しなくなります