Pixel 4並みのカメラ機能を受け継ぐ
Pixel 4との違いとして大きな点はカメラです。カメラ部のデザインはPixel 4と共通の正四角形となっていますが、カメラは1基だけとなっています。Pixel 4aと比べると望遠カメラが非搭載になりました。
カメラは1,220万画素のデュアルピクセルセンサーを搭載。ピクセルサイズは1.4μmとなっており、スペック的にはPixel 4と同等です。レンズのF値はF1.7、画角は77度となっていて、こちらも共通しています。
基本的に、望遠カメラの有無を除けば、Pixel 4と4aのカメラは「ハードウェアとソフトウェアが共通」という理解で問題ないようです。定評のある夜景モード、ポートレート、HDRといった機能も変わらずに搭載されています。画面タッチした際に明部と暗部でそれぞれ露出をコントロールする「デュアル露出補正」も変わらず搭載されています。
実際、撮影してみるとPixel 4もPixel 4aも隅々まで解像し、差は見分けられません。差を感じたのがズームです。Pixel 4シリーズでは機械学習を活用した超解像ズームが特徴で、Pixel 4では最大8倍ズームに対応していました。(以下、作例写真は記事用にリサイズしています)
ズーム機能の違いをチェック
デジタルズームなので限界はありますが、Pixel 4aは一般的なスマートフォンのデジタルズームより良好な印象でした。Pixel 4では1,600万画素の望遠カメラがあり、これを使って超解像ズームをすることで、多少画質は良くなるようです。Pixel 4は最大8倍、Pixel 4aは最大7倍までの超解像ズームに対応するのはこのためでしょう。
画質も、同じ7倍同士だとPixel 4の方が人の顔の彫りがわかり、高精細で高画質のようです。Pixel 4の8倍とPixel 4aの7倍が同じぐらいの画質でしょうか。とはいえ、Pixel 4譲りの超解像ズームが、Pixel 4aにもほぼ備わっているといえるでしょう。
2倍ズームの場合は、Pixel 4は望遠カメラを使いますが、Pixel 4aは超解像ズームとなります。正確にはPixel 4も望遠カメラの倍率は1.8倍で、2倍ズーム時はデジタルズームが併用されています。とはいえ、比べてみると画質はPixel 4の方が高く、このあたりは物理的な光学レンズのメリットが発揮されています。
ただ、Pixel 4はメインカメラと望遠カメラでホワイトバランスが変わってしまうことがありますが、Pixel 4aはシングルカメラなのでその問題が起きません。標準のPixel 4のカメラアプリはホワイトバランスの調整ができないため、ホワイトバランスの問題が出るとちょっと困ってしまいます。
とはいえ、Pixel 4aのカメラはPixel 4譲りの高画質カメラを搭載しています。機械学習によるComputational Photographyは、Pixel 4aでも健在で、星空さえも撮れる夜景モードや超解像ズームなども強力です。コストパフォーマンスの高い高画質スマートフォンカメラといって良さそうです。