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そんな今回の取材を通して、改めて「人と人とのふれあいの大切さ」を感じたという。

「はっちゃんのところに通うのに、東京から電車で2時間かけて乗り継いでいくんですけど、そのとき、駅のベンチに体調が悪そうな人が座っているのを見て、『コロナじゃないだろうか』と思ってしまった自分がいたんです。その後、はっちゃんに『今、コロナコロナとビビってると、人のことを助けようと思わなくなる』と言われて、あのときベンチの人に『大丈夫ですか?』と声をかけられなかった自分に、ものすごく刺さりました」

お店でさまざまな人たちと直にふれあってきた、はっちゃんの言葉は重い。

「コロナになって、テーブルに仕切りがあったり、人が離れて座ったりするのは仕方のない部分だと理解していますが、やっぱりみんなでワイワイ楽しんで、いろんな人と話をしながら顔が見える人の作った料理を食べて『おいしいね』と言えるお店は、大事にしなきゃいけないと思うんです。“新しい様式”になると、そういうお店は潰れてしまうことがあるかもしれないし、それがスタンダードになったら、すごく恐ろしい世の中になってしまうのではないか。今はダメでも、人とのふれあいが大切なことであるというのは、忘れないようにしなければならないと改めて感じました」と語る武田氏。

そのメッセージは、番組からも伝わってくるはずだ。

  • 武田晋助ディレクター