コスパなら「Galaxy S20」、ハイエンド指向やカメラ重視なら「Galaxy S20 Ultra」

S20 Ultranのカメラは、高画素センサーを組み合わせた新しい機能が魅力的。1億800万画素を1200万画素モードで撮影すれば、ややシャープネスは強めですが全体的にはっきりとした描写で、どんなシーンでも安定した写真を撮れます。ナノビニングをはじめとする画素合成技術でダイナミックレンジやノイズ低減の効果もあって、写りの良さは業界トップクラスでしょう。

デジタル処理による高倍率ズームには少し無理がありますが、遠方の撮影だけでなく、(今回はあいにくの天候で撮影できませんでしたが)月のような天体撮影も面白そうです。

  • S20とS20 Ultraでラーメンを撮影

コストパフォーマンスという意味では、S20が最も優れています。カメラの実力はS20+と同等で、特に画質の違いは見られず、深度測位カメラの有無もS20とS20+に関しては大きな差もなさそう。5Gのミリ波が当面は必要ないことを考えれば、S20で問題ありません。

それに対して、S20 Ultraはかなり特殊です。ハイエンドでカメラの独自性が高く、画面も大きい。ミリ波もサポートしていて将来性も問題なし。auロゴがない点はメリットと感じる人もいるでしょうし、おサイフケータイ非対応なのはマイナスでしょう。ただ、「超高倍率の撮影も可能な超高速ネットワーク対応カメラ」と見ればとても魅力的なので、そうした点を重視する人にとっては選択肢となりそうです。