KDDI(au)が新たに投入した、サムスン電子製のスマートフォン「Galaxy S20 Ultra 5G」は、既に発売されている「Galaxy S20」シリーズの最上位モデル。1億800万画素の高解像度カメラと10倍相当の望遠カメラを搭載するなど、カメラ性能が際立つモデルですが、それ以外の性能も非常に高いのが特徴です。Galaxy S20 Ultra 5Gの高性能ぶりを改めて確認してみましょう。
タブレットに匹敵の大画面、出っ張りはかなり目立つ
サムスン電子が2020年に投入したフラッグシップスマートフォン「Galaxy S20」シリーズ。国内でもNTTドコモとKDDIの5Gスマートフォンラインナップとして採用されています。これまで投入されたのは「Galaxy S20 5G」と「Galaxy S20+ 5G」の2機種のみで、最上位モデルの「Galaxy S20 Ultra 5G」はラインナップに名前がありませんでした。
国内では2019年10月に電気通信事業法が改正され、スマートフォンの大幅な値引きが規制されました。高額なハイエンドモデルの販売は難しくなっているだけに、Galaxy S20 Ultra 5Gの国内投入は見送られた感があったのですが、2020年6月24日にKDDIがスマートフォン新機種としてGalaxy S20 Ultra 5Gを発表。これまでの予想に反して最上位モデルを投入してきたこともあり、驚いた人も多いことでしょう。筆者もその1人です。
とはいえ、Galaxy S20およびGalaxy S20+も十分な高性能を備えていたことから、Galaxy S20 Ultra 5Gがどれくらいスゴイ性能を持つのか、実感しづらいでしょう。今回、発売前の端末をお借りできたので、実際に使ってみてその実力を確認してみたいと思います。
まずはディスプレイと本体ですが、Galaxy S20 Ultraは6.9インチと、もはやタブレットに近い大画面。それでいてサムスンが得意とする有機ELディスプレイの特性を生かし、側面をカーブさせたり、フロントカメラ部分をくり抜いたパンチホール構造を採用したりと、高い画面占有率を誇ります。横幅もGalaxy S20+ 5Gと大きく変わらない程度にまとめられていることから、スマートフォンとして片手でも操作しやすいサイズ感です(女性が片手で操作するのは厳しいかもしれません)。
輝度やコントラストが高い有機ELは、くっきり表示で屋外でも視認性は高いですし、解像度もQHD+(3,200×1,440ピクセル)と高いことから、映像も非常に高精細。さらにディスプレイのリフレッシュレートを60Hzから120Hz駆動に切り替えることで、シャープの「AQUOS」シリーズのハイエンドモデルに匹敵する滑らかな動きを実現できます。
指紋センサーもディスプレイ内蔵です。背面はカメラのみ備えたシンプルなデザインにまとめられています。
後述するカメラの性能がかなり高いこともあり、カメラ部分の出っ張りはかなり目立つというのが正直なところ。カバンやポケットに入れるときは、この出っ張りによって、一緒に入れた物に傷を付けないよう注意が必要でしょう。どうしても気になる人はケースの装着を考えるといいかもしれません。