アップル純正の「睡眠」アプリがApple Watchの進化に及ぼす影響
Apple Watchのユーザーが待ち望んでいたアップル純正の睡眠記録アプリが、watchOS 7でいよいよ登場します。
基本はApple Watchを装着した状態でベッドに入り、睡眠時間を記録。起床したい時間を設定するとウォッチがサウンドを鳴らしたり、本体をバイブさせて起こしてくれるという使い勝手になりそうです。
特徴は、眠る前の下準備として「就寝前のルーティン」と呼ばれるものをiOS 14をインストールしたiPhoneと、Apple Watchの組み合わせで作成すること。これを就寝前に実行することによって、質の高い睡眠が得られる使い方です。ルーティンには、例えば「ホーム」アプリで特定のシーンを設定してリラックスできる音楽をiPhoneで再生したり、Apple Watchでお気に入りの瞑想アプリを使うことなどが組み込めます。就寝時間になるとApple Watchは睡眠モードに切り替わり、夜間は画面を暗転します。
Apple Watchを1日中身に着けている人も多いと思いますが、寝ている間はどうでしょうか。ふだん、就寝直前にApple Watchを充電する習慣が身に付いている人も少なくないでしょう。睡眠記録はぜひ使いたいけれど、Apple Watchのバッテリーが気になる…という声が聞こえてきそうです。
筆者も、Apple Watch Series 5を朝から晩まで毎日身に着けています。寝ている間もだいたいの心拍をチェックしたり、目覚ましアラームにも使いたいので、手首に着けたまま寝ています。そのため、充電は眠る1時間前に必ずスタンドにセットするのを欠かさないように心がけています。日中ずっと身に着けていると、夜にはバッテリーの残量がだいたい50%から30%ぐらいになっていますが、1時間もチャージすればだいたい100%にリカバリーできます。ただ、新しい睡眠記録を使うようになると、朝起きた時点でもう一度チャージする方が安心かもしれないですね。早く試してみたいです。
スリープトラッキング機能が充実するとなると、次期Apple Watchにはバッテリーの持続時間が長くなることを期待したくなります。また、腕時計を装着したまま眠ることが苦手という声も筆者のまわりには多くあるので、ケースのサイズが40mm以下のさらにコンパクトなApple Watchが出てくれば、睡眠記録用のガジェットとして新しいユーザー層にリーチできそうです。
自宅でできるトレーニングも充実しそう
Apple Watchの人気アプリである「ワークアウト」には、ダンスのほかにコアトレーニング/機能的筋力トレーニング/クールダウンの3種目が新しく追加されます。
筆者も、今年の春は新型コロナウイルス感染症の影響を避けるため、家の中で過ごす時間がとても長くなりました。ジムにも通えなかったので、家の中で筋トレをしていました。この努力をApple Watchが「頑張って運動しているな」と認めてほしいとずっと思いながら身体を動かしていましたが、室内エクササイズにもワークアウトが対応してくれると在宅トレーニングの励みになります。
ワークアウトの記録を保存して確認できるアプリも、この機に名前がアクティビティから「フィットネス」に変わるそうです。身体を動かすトレーニングの意味をより広く捉えて、今後さまざまなフィットネス種目を取り込むための布石だと思います。