• 脚本の中園ミホ氏

13年ぶりに撮影現場を見学した中園氏は「すごく豪華なセットでびっくりしました! 本当にそこに会社を1つ作っちゃっているので、これは撮りやすいだろうなと思いましたね」と感心。「女子トイレまであって、書類置き場もとてもリアルでした」と驚きつつ、「世の中でペーパレスが叫ばれる中で、会社っていまだに結構紙があるんですね(笑)。伝票や封筒とかもいっぱいありました」と、その取材力を裏付ける視点を垣間見せた。

今作の見どころについて聞くと、「コロナの問題で本当に大変な世の中になってしまい、みんな気持ちがどうしても閉塞していると思います。だからこそ、ドラマはいつも以上にスカッと楽しいものにしなきゃと思っているので、とにかく気合を入れて『明日も仕事頑張ろう』って元気になれるドラマを書いていますから、ぜひ見てほしいと思います」とアピール。

当初は、スケジュールの都合で大泉の出演が危ぶまれていたが、「私は最初から大泉さんがいると思って書いていました。このドラマは、春子と東海林と里中がいないと成立しないと思っていますから」と欠かせない存在。13年前は「とっくり!」「くるくるパーマ!」の丁々発止で沸かせたが、今作でも「もちろんあります! ありますあります(笑)」と名物の掛け合いを予告してくれた。

■さらなる続編にも意欲「ぜひやりたい!」

前作で「特Aランク」の派遣だった大前春子は、13年経って「特Sランク」にパワーアップ。

「前のスキルも使いますけど、やっぱり新しい技も見たいと思うでしょうから、新たにいろんな資格を取って、びっくりするようなスキルを発揮していきます。このドラマを作るときは、1話ごとに『今度は大前春子さんに何をやってもらおう?』っていうところから逆算して書いていくので、資格の数だけドラマができるんです。それはすごく楽しいですね」といい、さらなる続編についても「ぜひやりたいですね!」と意欲を語ってくれた。

  • (C)NTV

●中園ミホ
1959年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店を経て、88年に『ニュータウン仮分署』(テレビ朝日)で脚本家デビュー。その後、『For You』『Age,35 恋しくて』『やまとなでしこ』(フジテレビ)、『anego[アネゴ]』『ハケンの品格』(日本テレビ)、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日)、『花子とアン』『西郷どん』(NHK)といったヒットドラマを手がけ、橋田賞、向田邦子賞などを受賞している。