――兵頭さんだけでなく、一ノ瀬さんも第38話のアクションにかなりの愛着を持たれていたようです。
あのアクションシーンを撮影した直後、帰りのバスの中で一緒に「今日は楽しかったね! 充実した日だったね」って言い合っていました(笑)。2人で頑張って作り上げたシーンなので、絶対にいいものに仕上がっていると確信しましたし、撮影した映像を後から観ても、想像どおりのスピーディで迫力のある立ち回りが表現されていました。颯と「ここは絶対にいいシーンにしよう!」と思って努力しただけに、うれしさもひとしおでした。
――『リュウソウジャー』を終えたいま、仲間のみなさんに兵頭さんから伝えたいことがあれば、ここでおっしゃってみてください。
途中から新戦士として入ってきたときはすごく不安があったんですけど、颯や(綱)啓永をはじめとする仲間のみんなが優しく受け入れてくれたので、すぐ打ち解けることができました。今でもみんなといい関係が築けていると思います。このメンバーじゃなかったら、ここまで仲良くなれたかどうか……。今ではお互い、仕事や仕事以外のことでも相談し合えています。このメンバーで『リュウソウジャー』をやれて、本当によかった! みんなには感謝の気持ちしかありません。
――2019年8月に行われた六本木ヒルズの「テレ朝夏祭り2019」や劇場版の舞台挨拶で、リュウソウジャーファンの子どもたちと間近に接する機会があったのではないかと思います。子どもたちの応援の声を聞いて、どんな思いを感じましたか?
イベントに出ることで、いつも『リュウソウジャー』を応援してくれる子どもたちの声を直接聞くことができ、改めて僕たちリュウソウジャーが愛されているのがわかりました。中にはお母さんが作ったカナロの衣装を着ているお子さんとかもいらっしゃって、感激したことがあります。ステージに立つときはなるべく子どもたちの声に耳を傾け、聞くようにと心がけました。
――SNSで応援のメッセージをもらったことも多かったと思います。兵頭さんが特に「ビリッと来た」ような、心に残る言葉があったらぜひ教えてください。
何気ない一言がうれしかったんですよ。「いま毎週テレビでカナロくんの姿を観られるのが、私の人生における唯一の楽しみです」とか(笑)。僕自身も小さいころ、大好きなドラマを毎週テレビで観るのが楽しみで、放送が始まったら毎回ワクワクしていたのを記憶しています。こんどは自分が発信する側として、誰かの心の支えになることができたのかなと思うと、すごくうれしかったですね。いつもファンのみなさんが送ってくださる応援を聞いて、自分ももっと頑張ろうって思っていました。
――今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、非常に残念なことに「ファイナルライブツアー」が全公演中止となってしまいました。しかし『リュウソウジャー』最終回の"その後"の物語といえるアクションショーの"音声"が「おはなしCD」という形でリリースされるのは、リュウソウジャーファンのみなさんにとってうれしいニュースではないかと思います。CD発売決定を受け、兵頭さんから改めてファンのみなさんにひとこと、メッセージを送ってください。
本来ならば皆さんの前でファイナルライブツアーという形で一年間の感謝の気持ち。そして、別れと出発の意味を込めて見せたかったショーです。しかし皆さんに伝える事ができなかった。
そのはずだった"その後"の物語を伝えれる事。自分自身もとてもうれしいです。こうして、会えなくてもこのような素敵な形でリュウソウジャーの"その後"の物語が伝わること。離れていても"ソウルはひとつ"ですね。リュウソウジャーが一年かけて伝えたかった事、最後まで皆さんのソウルに伝わるとうれしいです。是非お楽しみください。
ドラマCD『「騎士竜戦隊リュウソウジャー ファイナルライブツアー」おはなしCDスペシャルセット』は東映ヒーローネットにて予約受付中で、7月12日23:59予約受付終了(数量限定のため、早期に終了の可能性あり)。会場で販売される予定だった公演パンフレットに加え、ショーの台本、そして「ファイナルライブショー」の音源を収録したおはなしCDの3点セットとなっている。
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