au PAYカードが誰でも作れ、ポイントも貯まりやすく

auの決済サービスでは、クレジットカードの「au PAYカード」も提供されています。au PAYは少額決済、au PAYカードは高額決済にも使えるとして利用されていますが、「クレジットカードは少額決済でためらう人がいる」と同社の担当者は話します。ただし、au PAYの残高チャージにクレジットカードを使えば、高額でも少額でもクレジットカードが利用できることになります。

  • au PAYとau PAYカードを使い分けている場合でも、チャージに使うことで両方のメリットを得られます

今後、クレジットカードのau PAYカードも強化されます。従来はauユーザーに限っていたカード発行がauユーザー以外にも開放され、誰でも契約が可能になります。通常カードはau通信サービスの契約がなくても年会費の無料化が簡単で、au PAYへのチャージに利用することでPontaポイントが1.5%還元されるようになります。

  • ポイント還元率を強化。チャージでもポイントが貯まります

従来、au PAYカードは決済で1%(200円で2ポイント)の還元率でしたが、これが100円で1ポイントの1%に変更されます。よりポイントが貯まりやすくなりますが、この変更は6月23日からとなります。

5月21日からは、au PAY残高へのチャージが増額されます。従来は200円で1ポイントの0.5%でしたが、これが200円で2ポイントの1%になります。6月23日からは、これが100円1ポイントに変更される予定です。これに、au PAY決済で0.5%のポイントが付与されるので、合計で1.5%の還元となります。

au PAYカードの年会費は、auユーザーは無料ですが、それ以外は初年度無料、翌年度から1,250円となります。ただし、1年の間に1回でも利用があれば無料になるので、「実質的には無料」(同社)という位置づけです。なお、au PAYゴールドカードは年会費10,000円で、これは無料化の対象ではありません。

au PAYカード単体で使う場合、ローソンではau PAYと同様にポイント還元を強化。Pontaカード提示で最大1%、au PAYカード決済で5%の最大6%還元となります。三太郎の日では、カード決済がauユーザー以外で8%、auユーザーは11%になるので、それぞれ最大9%、12%の還元です。

au PAYカードのau PAY残高へのチャージは手動で行う必要があり、オートチャージには対応していません。しかし、これも今後対応していく予定で、「上期中にはリリースしたい」(同社)としています。

従来は、au PAYカードとau PAYプリペイドがありましたが、プリペイドに関してはau PAYでカバーできるという考えを示しており、「au PAYとau PAYカード」の組み合わせを訴求していくようです。

新型コロナウイルスの影響でデリバリーサービスへの需要が高まるなか、出前館とピザハットの利用でPontaポイントが10%貯まるキャンペーンも実施します。6月15日から9月13日までの限定で、1カ月あたり最大2,000ポイントとなっています。

  • 新型コロナウイルスの影響で、現金を避けてキャッシュレス決済への移行が進んでいます

  • 消費行動にも大きな変化が起きています

  • まずは、デリバリーサービスでの利用促進を図るため、出前館とピザハットで10%還元のキャンペーンを実施します

  • EC向けには、従来通りau PAYマーケットでのポイント増量によって利用促進を狙います

au PAYは、オンライン利用への対応が遅れています。ECサイトでの支払いにau PAYを使うことはいまのところできない状況ですが、同社では「急いで対応を進めているところ」としています。当面は、au PAYカードでのデリバリーサービスへのキャンペーンを実施し、今後、アプリの機能強化を含めて対応を進めていきたい考えです。

また、2月から3月にかけて実施した毎週10億円還元キャンペーンで利用者が拡大し、au PAYは決済件数、決済額ともに大幅に上昇したそうです。それ以降も、新型コロナウイルスの影響は多少あるものの、順調に拡大しているとしています。このことから、「今期も引き続き成長に向けて一定の効果が見込める金額規模のコストを投下していく」と同社。ただし、現状は店舗に人が殺到する「三密」を避けるために、キャンペーン時期は慎重に検討していく考えです。