カメラ性能は圧巻
実際にP40 Proで撮影した写真を紹介しよう。撮影はAI機能を有効にして、そのほかの設定は標準のままで撮影している。
まず、背面カメラでレンズごとの画角の違いをチェック。下の写真は、同じ場所から超広角レンズ、広角レンズ、望遠レンズで撮影したものだ。超広角レンズではかなり広範囲を撮影でき、周辺部の歪みもいい感じで補正されている。風景写真はもちろん、大人数での記念撮影にも活躍するだろう。また、望遠レンズは5倍相当のため、遠くが大写しできている。
画質については、ここまでのクオリティならまったく不満がないと感じた。このあたりはさすがPシリーズ最新モデルという印象だ。
ただ、細かく見ると、広角レンズで撮影した写真はやや黄色が強く出ている。広角レンズにはRYYBセンサーが使われているため、RGGBセンサーの超広角・望遠レンズとほぼ同等の色味を再現するのが難しいのかもしれない。できれば、どのレンズで撮影しても同等の色味となるように、調整を進めてもらいたいと思う。
望遠撮影
次に望遠撮影をチェック。以下の写真は10倍望遠で撮影したものだ。10倍望遠は望遠レンズを利用するとともに、撮像素子の撮影範囲を狭めるハイブリッドズームだが、細かな部分もデジタルズームのようにぼやけることなくキレイに撮影できている。
10倍以上の望遠は、ハイブリッドズームとデジタルズームの併用だ(最大50倍)。以下は50倍で撮影した写真だ。さすがに全体的にぼやけているが、それでも看板の文字はしっかり読めるし、背景の木の葉や木の枝も存在をしっかり確認できる。
また、P30シリーズと同様に、夜空の月を撮影するモードも用意。50倍望遠で月をとらえると、自動的に月撮影モードに切り替わり、このように美しい月の写真を撮れる。以下の作例は、三脚は使わず手持ちで撮影したもの。手持ちでこれだけのクオリティで月を撮影できるのも驚きだ。
暗い場面の撮影
続いて暗い場面での撮影だ。1枚目の写真は標準の撮影モードだが、照明などで明るい部分が白くとんだり、暗い場所が真っ暗で何も把握できないといったことがなく、いかにも夜景らしい写真となった。
2枚目は、同じ場所から夜景モードで撮影したもので、より明るく写っている。ただ、標準の撮影モードでも十分で、夜景撮影もシャッターを押すだけで対応できるだろう。
また、以下の写真は、深夜に常夜灯のみを点灯させた非常に暗い室内で、夜景モードを利用して撮影したもの。まるで室内の照明をつけているかのような明るい写真だ。ぬいぐるみの表面も細かく写っていることにも驚かされる。
インカメラは、新たにオートフォーカスや4Kビデオ撮影に対応するなどの進化を遂げている。ただ、基本的な使い勝手はP30シリーズとほぼ変わっていない。ビューティーモードの効き具合を調節したり、背景効果を追加したセルフィー撮影も可能だ。
最後に動画だ。今回は、同じ場所で昼と夜に撮影してみた。どちらもジンバルなどは使わず手持ちで撮影している。
昼に撮影した動画は、ブレが抑えられてアクションカムに近いスムーズな動画。対して夜に撮影した動画はややブレが多くなり、全体的に荒い印象も受けるが、見た目以上に明るく撮影できているのはさすがといったところだ。
カメラ性能はほぼ敵なし。これだけでも購入動機になり得る
最近のスマホカメラは高性能化が目覚ましく、数年前からもはやコンパクトデジタルカメラは不要といわれることも多くなった。lP40 Proのカメラは、コンパクトデジタルカメラを完全に凌駕するほどの性能を備えており、現行スマホの中で間違いなくトップクラスといっていいだろう。このカメラだけでも、十分に購入する動機になると感じた。次回は、プロセッサの性能面や、アプリまわりについて紹介する。