新型コロナウィルスの感染拡大により、激変しているサラリーマンの生活。長引く自粛の日々を乗り切るには、毎日の生活の中に楽しみを見つけることが大切です。そんな時間になり得るのが1日3度の食事。とはいえ、「この状況下では気軽に外食にも行けず、カップ麺やコンビニ惣菜ばかり。さすがに飽きたし、カロリーや栄養バランスも気になってきた……」という人も少なくないのでは。
だったら、今こそ料理にチャレンジ!? 「でも、いきなり料理と言われても、何から始めていいか……」、そんな男性サラリーマンに、パパ料理研究家の滝村雅晴さんが、具体的なコツとポイントを4ステップに分けてアドバイス。
会社員時代は料理をまったくしなかったという滝村さんならではの視点と言葉は、料理に苦手意識を持っている人にほど響くはずです!
料理はプラモデル
今でこそパパ料理研究家として多方面で活躍する滝村さんですが、独立前の会社員時代は、食事はほぼ外食か買ってきた惣菜だったと言います。そんな滝村さんが料理を始めたのは、長女の誕生がきっかけ。
気軽に外食に行けなくなったため、知人に勧められたレシピ本片手にタイのカルパッチョとトマトソースのパスタに挑戦してみたところ、想像以上においしく仕上がり、全身に稲妻のようなものが走ったと言います。
「楽譜とピアノがあってもピアノが弾けないように、レシピと食材は自分に縁が無いもの、料理はできないと思い込んでいたんです。ところが、その体験後何かのスイッチが入って、料理本を買いあさっては毎週末料理をするように(笑)。それが僕のスタート地点でした」。
料理を始めて滝村さんが気付いたのは、プラモデルと同じだということ。
「プラモデルはパッケージの完成図をイメージしながら、設計図通り作ります。パーツが少ないと、すぐできますよね。料理も同じ。仕上がり写真を見てイメージしながら、必要な材料と道具をすべて用意し、レシピ通り丁寧にゆっくり作る。そうすれば、初めて料理をする人でもできます」。
滝村さんは、料理初心者が最初に挑戦すべきメニューについてこうアドバイスします。
「あまり料理をしたことがない人ほど、自分の好きなもの、食べたいものを選ぶべきです。牛丼、餃子、パスタなど、まずは日頃外食などで好んで食べているものを作ってみる。その方が絶対にモチベーションが上がりますから」。
料理初心者ほど冷凍食品を使う
「そもそもレシピすら見るのが……」、そんな人に滝村さんが勧めるのは"冷凍食品"の活用。
「今の冷凍食品はすごくて、加工技術が格段に上がっています。味はもちろん、調理も電子レンジやフライパン一つで済んで、お弁当のおかず系は自然解凍でも食べられます。日持ちもして、ストックにも最適。活用しない手はありません」。
そこで滝村さんに、お勧めの冷凍食品をピックアップしてもらいました。
・チャーハン/腹持ちもよくこれだけで1食に。
・パスタ/種類が充実。しかもどれもおいしい。
・焼きおにぎり/クオリティの高さがすごい。
・冷凍うどん/カップ麺並みの調理法で驚きのうまさ。
・お弁当のおかず系/自然解凍もOK。野菜不足の人の副菜に最適。
・餃子/お店と変わらない羽根つきパリパリ餃子が家で作れる。
中でも特にお勧めが"冷凍うどん"だと言います。
冷凍うどんを袋ごと電子レンジで加熱し
・めんつゆと卵を和えれば釜玉うどん
・醤油とバターを和えればバター醤油うどん
・めんつゆとわかめを入れればわかめうどん
「冷凍うどんは袋のまま電子レンジで加熱できるのでとても便利。めんつゆと好みの具材を加えるだけで、簡単においしい一品が完成します。材料はすべてコンビニでそろいますよ」。
料理に苦手意識を持っている人は、まずはこの辺りからスタートしてみてはいかがでしょうか。
みそ汁と冷凍ご飯が食事を楽にする
「料理の道にもう一歩踏み出してみたい」。そう思ったら、"味噌汁"と"冷凍ご飯"を学んでみるのがお勧めだと滝村さん。
「食事に汁物が一品あると体が温まりますし、具材で自然と栄養バランスも整ってきます。味噌汁は、だし入りの液みそなどを活用すれば簡単です。具材もコンビニのカット野菜や卵、豆腐、納豆などでOK。ぜひ挑戦してみてほしいですね。
また、炊いたご飯を小分けで冷凍して保存するテクニックは地味ですが、日々の食事をだいぶ楽にします。食べたい時にレンチンすればホカホカご飯のできあがり。一番高い米はコンビニおにぎりですから、長い目で自炊を考えると覚えておいて損はありません」。