プロ野球は6月中の開幕を目指しているものの、政府が緊急事態宣言の延長を決めた状況。現在、プレイバック放送は5月27日まで12試合が決定しているが、「開幕がさらに延期することになると、19年のプレイバック分がなくなってしまうので、その後はまた考えなければなりません」という問題が発生する。
そうなると、日本一になった98年や、3者連続ホームランでサヨナラ勝ちした17年など、ベイスターズファンの中に刻まれている名シーズンのプレイバック放送も、可能性としてはあるかもしれない。
また、tvkのような独立局にとって、夏の甲子園の地方大会も重要なコンテンツだ。同局では、神奈川県大会を開幕戦から決勝まで、毎年30試合程度放送しているが、今年の開催が危ぶまれている。
今回のプレイバック放送へのツイートでは「高校野球バージョンもやってください」という声が寄せられているそう。横浜高校の松坂大輔投手をはじめ、神奈川からはプロでも活躍した選手が多く輩出されていることから、期待の声が高まりそうだ。
■他の独立局から問い合わせも
同局では通常、サブチャンネルで野球中継の延長や、川崎競馬の中継を編成しているが、現在は横浜市教育委員会と連携し、自宅学習支援の市独自の動画教材を放送するという取り組みを実施。今回のプレイバック放送とともに、早くも他の独立局から問い合わせが来ているという。
今年の夏は東京オリンピックも延期となり、代替編成に頭を抱えるキー局にとっても、独立局のこうした大胆な発想が、参考になるかもしれない。