MacとWindowsの両方を切り替えて使える
MacBook Airの隠れた魅力が「完成度の高いWindowsモバイルノートPCとしても使える」こと。Macは、OSの標準機能「Boot Camp」を使えばWindowsが導入でき、macOSと切り替えて使えるようになります。Windowsモードで起動すればmacOSの面影はまったくなくなり、Windows用のソフトや周辺機器が基本的に問題なく使えます。
会社では、業務で使うソフトがWindows版しかないこともまだ多く、Macだけでは対応できないこともあります。PCゲームのオンライン販売サイト「Steam」で扱っているゲームも、大半がWindows版しか用意されていません。しかし、そのためだけにWindowsパソコンを導入するのは考えもの。MacにWindowsを導入しておけば、そのようなニーズにもすんなり対応できます。
Windowsの導入は、MicrosoftのWebサイトでWindows 10のISOファイルをダウンロードし、MacBook Air上で「Boot Campアシスタント」を実行するだけ。外付けの光学ドライブは必要なく、入手したファイルをUSBメモリーにコピーする手間もなくなりました。1時間もあれば、ファイルの入手からWindowsのセットアップまで完了します。
Windowsを継続して使うにはライセンスの購入が必要ですが、未購入の状態でもしばらくはすべての機能が使えるので、お目当てのソフトやゲームが問題なく動くかを試せます。
Windowsを使いたい人も注目すべき1台に
前述の通り、MacBook Airはもっとも安い下位機種が税別104,800円と、意欲的な価格が設定されています。従来の下位機種はストレージが128GBでしたが、新モデルでは256GBに倍増したので、不満はありません。MacとWindowsが両方使える点を考慮すれば、同等クラスのWindowsモバイルノートと比べても価格競争力は高いといえます。
アップルは学割制度を用意しており、学生は1万円以上安い税別93,800円で購入できます。学割の対象となるのは、大学や高等専門学校、専門学校、大学受験予備校に通う学生ですが、注目したいのがPTA役員も対象になっていること。PTA役員は、小学校や中学校、高等学校も対象なので、子どもが学割対象外の高校生以下でも学割価格で買えるチャンスがあるわけです。自身が対象かどうか、今一度確認してみましょう。
個人的には、アップルの直販サイトで下位機種のスペックをカスタマイズして、CPUを1.1GHzのCore i5に変更するのがお勧め。デュアルコアからクアッドコアになるので、重たい処理でもグッと余裕が出るはず。価格は税別1万円アップにとどまるので、割のよい出費といえます。
質感の高さや可搬性の高さ、剛性感の高さ、キーボードの打ちやすさ、デザインのよさ、手ごろな価格など、完成度が確実に高まりました。並み居るWindowsモバイルノートと比べても、使い勝手やコスパの高さなど優れている部分が多く、Windowsをメインで使う前提でMacBook Airを買うのも断然アリだと個人的に感じます。ロングヒットになりそうな佳作といえるでしょう。