――今回の役柄に共感する部分はありますか?
共感というより、見習いたいなという部分が多々ありますね。いろんなことが起こってボロボロになって大変な状況になっていく爽なんですけど、落ち込みながらも自分の正義というものを曲げないで、その正しさを誇りに進んでいく姿がすごく強いなと思うんです。その状況から逃げないのでカッコいいなと思いますし、そのカッコよさを自分の声と表情、体を使って、頑張って表現したいなと思います。
――演じる上で、どんなことを意識されているのでしょうか?
今回の話は「登場人物全員裏切り者」と言っているだけあって、爽は普通に生活しながらもどんどん試練を与えられて、「ん?」って気づいたらまた違うことが起こって…という繰り返しで話が進むんです。だから、悲しいこと、つらいことが起こったことに対して、思いっきり素直に傷ついて、素直に怒るというのを心構えとして意識していますね。
でも、昨日の撮影で自分がまだまだだなと思ったことがあるんです。旦那さんのカズくん(小池徹平)に悲しいことをされるシーンを撮って、その後にちょっと話が戻って、他の人に「カズくんは優しくて良い人だよ」と言うセリフがあったんですが、それがもう、言いづらい言いづらい(笑)。あまりにも言いづらいから、「これは本当に難しいです!」って言ったんですけど、監督から「頑張って!」って言われて(笑)。そこは、良いときのシーンを思い浮かべて、ショックだったことを自分の頭の中から全部消してなんとか撮ったんですが、感情の変化が難しいですね。
■サンタクロースに裏切られた!?
――ご自身が実際に「裏切られた」ことで思い出すことはありますか?
子供の頃にサンタさんが来ないときがあって、「サンタさんに裏切られた!」と思ったことがあります(笑)。私は誕生日が12月28日なので、たぶんプレゼントを一緒にしてくれたんだと思うんですけどね。ほかにも、「サンタさんが置いてったよ」と言われて押し入れからプレゼントが出てきたこともありましたし、「さっき家に来たよ」と言われて親から直接受け取ったこともありましたし(笑)
――子供ながらにショックでしたか?
意外とそうでもなくて、忙しいからしょうがないなとか、わがまま言っちゃいけないなと思ってました。
――何歳くらいのときですか?
4~5歳ですね。
――えっ!? 大人な4~5歳ですね。
大人がしゃべってるときは話しかけちゃいけないっていうのを3歳くらいで教わったので、そういう子供だったのかなと思います(笑)
――ご結婚されて、今後お子さんもということがあるかもしれませんが、自分の子供にはサンタさんの存在をどう伝えていくのか、難しいですね。
そうですね。周りの人に聞くと、どこで正体を教えるかみたいなところで、皆さん悩んでたりするので、そのときのママ友や近くの人に聞いたりしながら、相談もできたらいいなと思います。
■“ドロキュン”を楽しんで
――では最後に、ドラマの見どころをお願いします。
恋愛だけじゃないところからのドロドロもあったりして、いろんなものがうごめいている話ではあるんですが、その中でもちょっとしたコメディーの笑える部分や、淡い恋なのか、恋じゃないのか分からないけどキュンキュンするシーンもあったりするので、そんな“ドロキュン”を楽しんでいただけたらうれしいなと思います。
――“ドロキュン”ですか!
なんかプロデューサーさんが流行らせたいらしくて(笑)。「ご家族でご覧ください」とは言いにくいですが(笑)、ぜひ見てください。
●新川優愛
1993年生まれ、埼玉県出身。10年に「ミスマガジン2010」でグランプリを受賞、『SEVENTEEN』『non-no』の専属モデルを務める。ドラマ『GTO』『水球ヤンキース』『脳にスマホが埋められた!』などに出演し、『いつまでも白い羽根』で初主演。情報バラエティ番組『王様のブランチ』のMCも務めた。19年にはロケバスの運転手と結婚し、“ロケバス婚”と話題に。
ヘアメイク:伊藤遥香(エムズアップ)
スタイリスト:津野真吾(impiger)
衣装協力/4℃