●お互いが見た!相手の”すごい”エピソード

さて、ここからは実際のふたりの思い出をもとにしたミニドラマの生朗読劇コーナーへ。まずは小原がエピソード提供した”ゆりぽんの強運”から。小原が提供した、高木が生配信番組中の完全に運任せのゲームで、50連続で当たりを引きクリアしたというエピソードをもとにつくられたが、中盤以降は高木から小原へのモノマネの無茶振りやアドリブなどもうまく盛り込んで楽しいエピソードが完成。

もう1本は逆に高木が提供したエピソードをもとにした”りこぴんはハイスペック”。先程写真も登場したラベンダー畑で、ハチの群れを気にせず花束を作り上げる小原の姿をもとにしたものだったが、1本目同様高木が小原にモノマネを無茶振りしたり、中盤で小原が旅行先として『温泉むすめ』で縁のある鈍川温泉を推しまくったりとこちらも実際のエピソードをより楽しく膨らませた形で届けてくれたのだった。

そして、イベントラストに行われたのがカラオケコーナー。まずはソロでそれぞれ1曲ずつ思い入れのある曲を歌唱していく。先に歌唱した小原は倖田來未の「Selfish」を選択。イントロでは笑顔で煽りつつ、歌唱に入った瞬間にボーカルはスタイリッシュなものに。特に中低音域を中心に、力強さと切れ味が強く胸に残る歌声を響かせていった。

また、歌唱後にはこの曲について「高校生の頃からよく歌っていた、歌詞に励まされることも多かった曲」と振り返っていた。一方、高木が「好きな歌手の曲」との前フリから歌い始めたのは、林原めぐみの「サクラサク」。譜割りも細かくテンポも速いため実は難解なこの曲を、キュート寄りのボーカルで楽しんで歌っていく。歌唱後には林原めぐみ愛を炸裂させた高木。「りこぴんのイベントの場をお借りして、自分の好きな曲を歌えてうれしい」と感慨もひとしおだった。

●カラオケコーナーでも!? まさかのアドリブ

ソロ曲を終え、「私たちといえば……あれしかないんですよ!」との小原の言葉に続いてふたりで歌ったのは「トキメキプレシャスドリーマー」。イベント前半でも触れられたふたりが出会った作品『PSO2』で、DFガールズの3人が演じたキャラクターの楽曲だ。この曲では高木に加え、小原も一転してキュート全開の歌声に。

高木も爽やかかつロッキンな楽曲にマッチさせるように歌声のチャンネルをあわせ、ふたりとも先ほどとは違う個性を、大事な曲でしっかりと見せる。Dメロでの縦に並んだフォーメーションなど、極力元々の振り付けを活かしたパフォーマンスも、かねてからのファンには嬉しいポイントだったのではないか。

そして最後に、「ゆりぽんと私の絆を表す曲(小原)」と紹介してから歌われたのは、まさかの「青春アミーゴ」(修二と彰)。サビでの振り付けは原曲を再現した息ピッタリのもので、楽曲のもつバディ感がふたりからもにじむ。が、その一方で2番に入ると小原が歌詞に合わせて遊び出し、それを目にした高木がついていく展開に。

歌唱後「リハでなんもやらなかったのに!」と若干のクレームも飛び出しつつも、最後まで楽しそうに歌いきっていたのだった。「みなさんがゲストMCを温かく迎え入れてくれたおかげで、すごく楽しかった!(高木)」「前回のイベントよりも広い会場なのでドキドキしてたけど、皆さんにこうしてきていただけてありがたかったです。身体だけには気をつけて、無事に帰ってくださいね。夜の部参加の方は、また一緒に楽しみましょう!(小原)」とメッセージを送っていた。

そして挨拶後にはファンコミュニティアプリ・faniconでのファンクラブ開設を発表! 「普段のSNS以上に、小原莉子としてより濃く発信できる場に」と説明していた。そのコミュニティ名は”りこぴん果樹園”。イベント翌日に実施されたような会員限定の生配信を行なったり、会員限定企画なども検討されているとのことなので、ぜひチェックしてほしい。

紹介終わって改めてのEDでは、観客をバックに記念撮影。小原がステージの端から端まで観客に挨拶をしてまわり、最後に間近で高木にファンサしてハイタッチを交わし、イベントを締めくくったのだった。

心を許せる相手とのリラックスしたムードのなか、非常にアットホームなものとなったこの日のイベント。最近ファンになった観客にとっては、新たな面も垣間見ることができたのではないだろうか。faniconの開設など新たな動きも発表した彼女に、引き続き注目していてほしい。