――VRゲームの世界ということで、桃月さんたちが撮影された映像にデジタルエフェクトが加えられ、より幻想的な空間が生まれるのではないかと思います。完成映像はご覧になりましたか?
現時点ではまだ観ていないんです。撮影のときは、実際には見えないものが"ある"前提でお芝居をしなければならず、かなり想像力を必要としました。私たちの演技とCGがどのようにつながっているか、出来上がった作品を観るのが楽しみです。
――桃月さんがこれまでのお仕事で演じられた役柄と比べて、朱伽というキャラクターはどんな風に映りましたか。
いままで私が演じてきた役とは、ぜんぜん違いましたね。これまではいつもニコニコしている明るい女の子の役が多かったので、朱伽のようなキャラクターを演じるのはとても新鮮でした。いつも応援してくださるファンのみなさんにも、ふだんと違う私のクールなところをお見せできるんじゃないかと思っています。
――『GARO -VERSUS ROAD-』がきっかけとなって、『牙狼<GARO>』ファンの方々の中から桃月さんのファンになる人が出てくるのではないでしょうか。
そうなっていただけたら、とてもうれしいです。まずは朱伽という役を一生懸命演じて、キャラクターの魅力を『牙狼<GARO>』ファンの方々にお伝えするのが大切ですね。
――今回のような「特撮」「SF」「ホラー」「ファンタジー」の世界に興味はありましたか?
もともと漫画が大好きで、特に「異世界転生」ジャンルをよく読んでいますから、現実から飛躍したファンタジーに抵抗はありませんでした。『牙狼<GARO>』の幻想的な世界観やビジュアルイメージも好みですので、そんな世界の中に自分が入り込むことができてうれしく思っています。
――今回は、VR空間の中で生き残りをかけて戦う男たちを"導く"役柄ですが、桃月さんがもしもプレイヤーに回ったら、ご自身も武器を取って戦ってみたいですか。
そういう気持ちはありますね。私(朱伽)が見ている前で、大勢の人たちが戦っていますから、自然と「私も戦ってみたい!」という思いが募ってきました(笑)。でも設定的に朱伽は戦うことが一切なくて、何もできないだけに撮影中はちょっともどかしい気持ちになりましたね。
――桃月さんご自身が、劇中でのプレイヤーのみなさんに感情移入しているみたいですね。
私もそうですけど、朱伽はプレイヤーの方々のバトルのようすをいちばん近いところで見ている存在なので、彼らの「信念」や「思い」などの感情をもっとも強く感じ取っているんです。エピソードを重ねていき、VRゲーム内のバトルがどんどん激しくなっていくにつれ、それらを見守っている朱伽に何らかの"変化"が出てくるかもしれませんよ。
――最後に『GARO -VERSUS ROAD-』の放送を楽しみにされているファンの方たちに向け、ひとことメッセージをお願いします。
今回の『GARO -VERSUS ROAD-』は、今までのシリーズとはまったく異なるストーリー展開ですが、これまでずっと『牙狼<GARO>』を応援されていたファンの方にも絶対にお楽しみいただける内容だと思います。また、初めて『牙狼<GARO>』に触れられる方には、とても入りやすい『牙狼<GARO>』ワールドへの「入口」にもなっています。たくさんの方にご覧いただき、応援してくださるのを願っています。
(C)2020「VERSUS ROAD」雨宮慶太/東北新社