きょう31日に放送されるカンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『あと3回、君に会える』(21:00~22:54)に主演する女優の山本美月。女優デビューから約10年のキャリアを重ねているが、今作では、初めて出演した映画『桐島、部活やめるってよ』の現場を思い出したという。
「大切な人との時間の尊さ」というテーマを軸に繰り広げていく、淡く切ない恋愛物語を演じた心境や、三角関係を演じる眞栄田郷敦、工藤阿須加の印象を含め、話を聞いた――。
■「あと3回しか会えない」と分かったら…
――今回演じられる玉木楓は、人と会える残り回数が見えるようになったことで、周囲の人に真剣に向き合うようになっていきます。山本さんは人との出会いについて、どんな思い出がありますか?
学生の頃は毎日のように一緒に過ごして、プリクラにも「心の友」と書いたりしていた親友がいたんですが(笑)、大人になってからはお互いに環境が変わって、なんとなく会わなくなってしまったんです。あの頃の自分からすると、まさか将来親友と疎遠になるとは予想できなかっただろうな、と思いますね。反対に、当時はあまりよく知らなかった子と、上京してから一度お茶したらすごく気が合って仲良くなったこともありました。
私は普段、人に連絡先を自分から聞いたりしないんですが、なぜか仲良くなる人とは「あれ、どうしてこの人の連絡先を知っているんだっけ?」と思い出せないくらい、ふとしたことで連絡先を聞いていたりするんです。それで、一緒に旅行するくらい仲良くなったり。人との出会いってすごく不思議だし、貴重だと思いますね。
――楓は「あと3回しか会えない」ことが分かるようになってしまいますが、山本さんだったら、好きな男性と「あと3回しか会えない」と分かってしまったらどうしますか?
自分が相手を好きなのに「あと3回しか会えない」ということは、相手から嫌われてしまうとか「もう会えない」と言われるかもしれないってことですよね。私はそう言われるのが嫌なので、残りの回数が分かってしまった時点で自分から離れようとすると思います(笑)
――好きな人と会える回数が見えてしまうのは怖いですよね。逆に、どんな時にカウントダウンがあったら便利だと思いますか?
苦手な人と会うときに見えたら便利かもしれないですね(笑)。「あと3回しか会えないんだったら我慢して、いい子にしておこう!」と思えるかもしれません。基本的には、見えるようにはなりたくないですね。
■私には無理だなと思いました(笑)
――映像制作会社に勤める楓は、普段撮られる側である山本さんとは逆の立場ですが、いかがでしたか?
ディレクターさんは、普段から同じ世界でお仕事をしているので、イメージをつかみやすかったと思います。女性のディレクターさんは、寡黙な方が多いイメージがあって、現場では黙々と自分の仕事を全うされている方が多い気がします。今回は撮影をするシーンのために、カメラマンさんにカメラの構え方を教えてもらいました。私が撮影した映像も、実際に少し使ってもらっていると思います。
――実際に自分で撮影をしてみて、いかがでしたか?
撮る側のお仕事は私には無理だなと思いました(笑)。映像のセンスがないし、そもそもフォーカスが合わないんです。特に動いている人を撮るときは、予期せぬ動きを追うのがすごく難しかったですね。ドラマの撮影でも、本番で芝居を変えてくる役者さんもいるので、そういうのに対応するのは大変なんだろうなと改めて思いました。