今は自分で決断ができるんです

――2016年にAKB48を卒業されてから、3年半ほどが経ちました。当時の心境を振り返っていただきたいのですが、AKBというグループから離れて活動することに不安はありましたか?

もうそんなに前でしたっけ? え~(笑)!全く不安はなかったですね。卒業した時は「やってやるぞ!」みたいな感じでした。自由もありました。自分がAKBだとできなかった仕事を何でも挑戦できるんだっていう楽しみも。もちろん、アイドルの楽しさもありましたけど、平田梨奈個人としてやっていきたい仕事もたくさんあったので。これやりたい! あれやりたい! っていう私のモチベーションが、すごいんです。卒業しても出続けていることってすごく大事だと思っているんです。(芸能界から)消えたくないから、新たな挑戦があれば絶対にやります。グラビアデビューをVR作品でする子なんていないと思うし、人と変わったことをやっていって、学んでいって、いろいろなことに挑戦出来ていけたらいいなと思います。

――ソロのタレントとしての活動を積み重ねることで、どんな面で成長を実感できていますか?

大人との距離感が変わったことと、自分で決断できる力は付きました。AKBの頃は、マネージャーさんから「明日の予定は~~ですよ」で基本的に終わりなんですけど、今は事務所の方とかに「ああいうことしてみたい」と提案して、事務所の方が力を貸してくれて、「じゃああいさつしに行ってみよう」とか。AKBの頃は、やりたくない仕事もあったけどやらないといけなくて。でも今は自分で決断ができるんです。なんでも屋さんになるのも違うと思うんです。何でもやりたいけど、これは今の自分には向いていないっていう仕事もあるので。そこが決められるのはいいなと思います。客観的になれました。

――AKBのメンバーとは、現在も交流がありますか?

ありますあります!この前、同期の12期の皆で集まってご飯しました。

――AKBのメンバーで影響を受けた存在は?

同期なんですけど、田野優花ちゃん。舞台女優で、ミュージカルとかに出ているんですけど、毎回全部見に行っているんです。人としても尊敬するし、客観的に見ていると、ステージ上で本当に輝いているんですよね。いろいろな役者さんがいる中で、その子だけダントツに輝いていて、なんでだろう?みたいな。同期だし10年の仲なので、親友としてこんなに尊敬できる子はいないし、同期を尊敬できるってすごいことだなと思うんですよね。普通は先輩とかだけど、身近な人を尊敬出来て、それが親友っていうのも特別ですね。

――先輩で多くを教わった方は?

「自分の意見を言っていいんだな」って思わせてくれたのは、大島優子さんです。叱る時は叱る、自由な時は自由でいい。全ての顔を見せてくれたのは優子さんだったなと思います。

――現在のご自身を踏まえたうえで、平田さんにとって、AKBとはどんな存在ですか?

トランポリンですね。羽ばたくための、土台になってくれたというか。

――先ほど、ランジェリーブランドのお話がありました。その方面でも羽ばたいていきたい?

占いに行ったんですよ。占い師の人に、お店をオープンするなら、2023年の5月がいいと言われたんです。そこに向かってやっていこうかなと。「ヴィクトリアズ・シークレット」とか「ラヴィジュール」とか、大人の女性向けで紐が多い下着が好きなので(笑)。グラビアでも使えるランジェリーがあったらおもしろいんじゃないかなと思います。(自分のブランドの下着でグラビア作品を撮るのは)なかなかないと思います。

――そういう意味でも、グラビアが軸になっていくんでしょうか?

もちろん、今の私があるのもグラビアのおかげなので、雑誌に載せていただいたり、VR作品をたくさんの方々に見てもらったり。次から次にオファーが来るっていうことは、間違ったことはしていないはずだから、今後も続けたいですね。

――現在21歳ですが、どんな20代を送っていきたいですか?

グラビアは、もちろん長い間できると思うんですけど、いつかは自分の中で限界が来ると思うし、将来のことも考えたいですね(笑)。子どもだってほしいし、結婚願望はめちゃめちゃあります。素敵な人が見つかれば…っていうところですね。海外に自分を発信してみたり、いろいろな挑戦がしてみたいです。ドラマや映画にも出たりしたいです!