ディスプレイ品質は優秀、実測でAdobeRGBカバー率99.8%

まず、ディスプレイの色域について、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測してみましたが、sRGBカバー率100.0%、sRGB比143.1%、AdobeRGBカバー率99.8%、AdobeRGB比106.1%という値が出ました。

日本エイサーに問い合わせたところ、公式に「AdobeRGB比100%の色域」を訴求しているとのことでしたが、今回のテスト結果ではそれ以上の色域が確認されたわけです。また、色域はRGBを頂点とした三角形で表現することが多いのですが、「Adobe RGBの三角形」にどれだけ近いかを示す指標が「Adobe RGBカバー率」です。これが100%に近いほど、Adobe RGBの再現性が高いといえます。ConceptD 7の実測値はAdobeRGBカバー率99.8%ですから、かなり優秀です。

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    画面対ボディ比は81%。ベゼルが狭いおかげで、15.6型という数字より画面が大きく感じられます

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は143.1%(※警告が表示されたので計測結果に誤差が発生している可能性があります)

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    実測したAdobeRGBカバー率は99.8%、AdobeRGB比は106.1%(※警告が表示されたので計測結果に誤差が発生している可能性があります)

なお、ColorACでカラープロファイルを読み込むとき、「注意:このICCプロファイルのLUT Green Blackにクリップ(値が飽和)の可能性がみられます」という警告メッセージが表示されたので、計測した色域に誤差が発生している可能性があります。今回の計測結果はあくまで参考にとどめてください。

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    15.6型4Kノングレア液晶ディスプレイの上部には、720pのWebカメラとデュアルマイク。WebカメラはWindows Helloの顔認証に対応

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    ディスプレイは180度開きます。対面の人と画面を見ながら作業するために採用されたヒンジ機構ではないでしょうか

キーボードは・・・

さて、ConceptD 7を試用していて、個人的に慣れることができなかった部分があります。それはキーボード。

Enterキーの右に電源、Home、PgUp、PgDn、End、右カーソルキーが1列並んでいるうえ、Enterキーと「]」キー、Back Spaceキーと「\」キー、Shiftキーと「\」キーが密着しているのです。私がConceptD 7を試用している間、Enterキーを押したつもりで「]」キーを何度も誤って押してしまいました。もし筆者がConceptD 7を購入したとしても、このキーボードに慣れるのには相当な時間がかかりそうです。

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    キーボードは90キーの日本語仕様。Enter、Back Space、右Shiftキーがほかのキーと密着しているため、慣れが必要です

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    Enterキーが「\」キーと密着していますが、日本語キーボードよりも打ちやすそうです(Acerの海外サイトから転載)

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    キーボードバックライトは4段階に調整可能

キーピッチは実測18.7mm前後、キーストロークは実測1.6~1.7mm前後が確保されており、打鍵感は良好。打鍵音も低めに抑えられています。タイピング自体はしやすいですね。

今回の試用で誤入力を多発したのは「]」キーですが、個人的にはまったく使わないキーです。もし私がConceptD 7を購入したら、キー設定ユーティリティー「KeySwap for XP」などで「]」キーにEnterキーを割り当てて使うと思います。

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    キーピッチは実測18.7mm前後

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    キーストロークは実測1.6~1.7mm前後

  • 日本エイサー、15.6型4KノートPC「ConceptD 7」

    打鍵感は良好。だからこそキーの配置が惜しいです