• 脳髄液減少症のため点滴を受ける福田怜奈さん (C)フジテレビ

そんな高梨が、今回ナレーションを担当するのは『3つの病と闘う怜奈 ~結婚5年目のさざ波~』。脳脊髄液減少症、反応性低血糖症、難治性重症便秘症という3つの病気と闘いながら仕事に奮闘する福田怜奈さん(33)と、彼女を支える夫・竜平さん(38)の物語で、「年齢的にも、結婚してまだ子供がいないという部分でも、怜奈さんと自分がリンクするところがあるなというのが第一印象でした」と語る。

仕事にまい進する怜奈さんと、それを心配する竜平さんとの間に、徐々に見えない溝が生まれていく姿も描かれるが、「怜奈さんは、自分と同じ病気の人を助けたいという気持ちで仕事をしているから、それがお金にならなかったとしても、彼女自身の生きがいや、つらい病気を乗り越える希望にもなってると感じるので、仕事を奪ってはいけないと思うんです」と共感。

病気と闘う彼女を見て、「普通に生きているだけでも毎日すごく大変な思いをされているのに、仕事に打ち込むパワーが本当にどこから来るんだろうと驚くくらい、活発に動いてらっしゃるから、そこは尊敬しますね」と感心しながら、「健康な自分は、もっと頑張らなきゃって思いました」と、気を引き締めたようだ。

一方、不満を漏らしながらも彼女を支える竜平さんについては、「あの“出来すぎ具合”が本当に優しいなと思いました!」と絶賛。「なんだかんだ言っても、包み込んで許して協力されているので、本当に怜奈さんのことが好きなんだなと伝わってきて、いいなと思いました」と、うらやましがった。

  • 夫婦で話し合う怜奈さん(左)と夫の竜平さん (C)フジテレビ

■1つの夫婦の形が感じられる

あらためて見どころを聞くと、「病気が大変な中、夫婦の絆とか葛藤がすごく繊細に描かれていると思ったので、1つの夫婦の形というものを感じていただけるのではないかなと思います」と紹介。

「皆さんに共感できる部分がたくさんあると思うので、放送を見ていろんな人の意見を聞いてみたいですね」と思いを巡らせた上で、「奮闘している怜奈さんを見て、すごく応援したい気持ちになるし、自分も頑張らなきゃと背中を押される気持ちにもなります。本当に面白い回だと思うので、それを自分がナレーションできるのはすごくうれしかったです」と、喜びを噛み締めていた。

●高梨 臨
1988年生まれ、千葉県出身。『花子とアン』(NHK)、『恋がヘタでも生きてます』(読売テレビ)、『西郷どん』(NHK)、『結婚相手は抽選で』(東海テレビ)などのドラマに出演し、主演映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』は第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされる。4月からはドラマ『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』(NHK)に出演。