――映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』では、時雨が時代劇の撮影を行っているシーンがありました。水石さんの剣さばきが実に迫力満点でカッコよかったのですが、過去に時代劇の出演経験があったりしましたか。

時代劇そのものはないのですが、いつかNHK大河ドラマに出たいと思っていて、「若駒アクションクラブ」で林邦史朗先生につき、4年間(2011年~2015年)殺陣を習っていたんです。『牙狼<GARO>-魔戒の花-』(2014年)でクロウを演じたときも剣の立ち回りをやりましたが、今回は劇中劇とはいえ、本格的な時代劇の殺陣を経験できてうれしかったです。

――時雨役が決まったときのご家族の反応はいかがでしたか?

もう、めちゃめちゃ喜んでいました! この仕事を始めたときからずっと「ニチアサの変身ヒーローになりたい」と言っていましたからね。両親はもちろん、16歳上の兄や、知りあいの方たちからも「よかったね」と言ってもらえて、ほんとうにありがたかったです。

――ヒーロー愛の強い水石さんにとって、キラメイジャーのヒーロービジュアルや設定はどのように映ったでしょう。

わりとオーソドックスなスーパー戦隊のようでいて、「宝石」をモチーフにしたキラキラ感が目をひくヒーロー像ですよね。昔ながらの「戦隊」テイストを残しながらも、あの大胆な「名乗り」に見られるような斬新さを持ち合わせて、とても魅力的だと思っています。

――ご自身の「変身後」の姿・キラメイブルーについてはいかがですか。

ひと目見て「カッコいい!」と惚れ込みました。キラメイブルーは「剣」の使い手で、相棒の魔進ジェッタはジェット機モチーフというように、それぞれ"キレモノ"感のあるキャラクターです。洗練された感じが、キラメイブルーのフォルムに表れていますよね。

――撮影が進むにつれて、キラメイジャーのみなさんは最初に出会ったときよりも結束が強まったりしているでしょうか。

まだ撮影も始まったばかりではありますが、僕を含めた5人とも、すっかりなじんでいる印象です。

――みなさんが打ち解けた"きっかけ"みたいなものがありましたか?

やはり毎日撮影がありますし、いつも会っていると自然に仲間同士になる、みたいな感じでしょうね。『エピソードZERO』のときはまだ小宮くんがキラメイジャーに選ばれていなかったので、4人で行動していたんです。第1、2話の撮影のときに「やっと5人そろったね」とみんなで言い出して、そのとき「みんな、いい子ばかりだなあ」って思ったんです。

――水石さんとしては最年長メンバーですので、若い4人のまとめ役、みたいなポジションになるのでしょうか。

プロデューサーさんからも「最年長だから、よろしくね!」って言われていましたね。僕はいま24歳なんですが、まわりが若すぎてビックリしてしまいます。小宮くんなんて17歳ですから、ときどき"おじさん"扱いされてるんじゃないかって心配しますよ。7歳離れているとはいえ、僕だってまだ若いですから……(笑)。でも最初は「最年長だからしっかりしないとな」なんて思っていたんですが、4人は僕以上にしっかりしているので、何の心配もないんです(笑)。むしろ、みんなの言葉や行動から僕がいろいろ気づかされることが多くて、いつも感心しています。

――みんなを引っ張る"力強い"存在ではなく、気さくに相談に乗ってくれそうな"優しい"お兄さん的なイメージが水石さんにあるような気がします。

だといいんですけどね~(笑)。