■全然違う役に挑んだ諸星翔希

――諸星さんはロックオペラ『R&J』『モマの火星探検記』に出演されました。

萩谷:『R&J』は、モロが開けた感じがした。

真田:俺は逆に、『モマの火星探検記』が、開いたと思ったな。

安井:全然役が違うところがすごくない!? モロの、真反対感。物語の中で1番「いやなやつだな」と思われる役と、「いいやつだな」と思われる役、両方やったのがすごい。

諸星:だから、『モマの火星探検記』で最初チキンを演じるとき、マジでわかんなかった……かわいい、いい人の役が来ると、どうすればいいのかわかんない。

安井:モロな~、かわいくていいやつだからな~。

諸星:いやいや、思ってないだろ(笑)

長妻:存在感がすごい! 『モマの火星探検記』では、途中引きこもってる役だったのに、ちゃんと最後持っていく。僕、大阪で『モマ』を観に行ったんですよ。僕自身の舞台(『DECADANCE』)の千秋楽があって、その後に『モマ』を観に行って、せっかくだからって、社中さんのところに1人で入らせてもらって(笑)。そしたら、舞台人の方々が「モロは安定感もすごいし、必ず決めてくれる」と言ってた。みんな、コンディションがあるんだって。この人はホームラン打つけど、いつもストライクとか、そういう人がいっぱいいる中で……。

諸星:……いつもストライクでたまにホームランって、それアウトだろ!?

安井:ポジション変わってるしね! ホームランだけど、三振もあるってこと?

長妻:そう!! 視点が違った(笑)。でも、みんなから褒められてたね、もろっしーは! 「絶対に叩き出してくれる」と言われてた。

安井:確かに、セブンの舞台(『7ORDER』)でも、モロの安定感がすごかった。最初からテンションが違う。

阿部:よく第一声で、上のテンションでいけるよね。ズオーンって!

諸星: ……いかなきゃいけなかったからね(笑)。沈んだらやばいなって。でも、舞台に出てるみんなから、エネルギーをもらうようにしてた。最初から元気になれない日も、袖からみんなを見て元気をもらって、チャージOK! ということが、セブンの舞台の時にすごいあったの。だから次のコンサートでも舞台でも、7ORDERでやったら、みんなからめちゃくちゃ元気をもらいまくると思う。

■作中曲も手掛けた真田佑馬

――真田さんは『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』と、今も上演中の『27 -7ORDER-』ですね。(※取材は2月中旬)

森田:真田は、すごいですよ。

安井:体力がすごい。

真田:……死ぬ。

一同:(笑)

――真田さん、『27』では1人2役で本当に出ずっぱりですよね。

森田:脚本は別の方が書いてるんですけど、曲を自分で書いて、それがストーリーに絡んでる。自分の曲で物語を完成させて、人を感動させているという事実がすごいと思います。

諸星:僕は、さなぴーが2.5次元作品をやったのもすごいと思った。さなぴーはストレートプレイのイメージがあったから、2.5次元に挑戦して、宜野座として役をまっとうしてて、振り幅がすごい。

森田:そんなさなぴーを見たのも初めてだった!

萩谷:1番やらないと思ってた。

阿部:印象もスマートだった!

真田:僕自身は、「この役はやりたくない」というのは全然なくて、お受けできるものはお受けしたいんです。ただ今回の『27』に関しては、セブンの話だし、スピンオフだし、かつ演出家の方に「最後の曲書いてみない?」と言われて、震えましたね。1番、大オチの曲になるから。

一同:悪魔のCD!!

真田:そう、作中で誰もが影響を受ける「悪魔のCD」と言われて、何書けばいいの!?

阿部:ハードル上がりまくってる(笑)

安井:いい曲じゃなかったら、物語が成立しないもんね(笑)

真田:全部終わっちゃうから! 舞台が!

安井:でも、いい曲だなって思った。俺、『27』は通し入れて4回見てるけど、毎回新鮮に「めっちゃいい曲だな」って。

諸星:口ずさんで帰っちゃう。

真田:それが狙いだからね。