今回発表されたXperia 1 IIはグローバルモデルなので、いま欧米諸国などで先行スタートしている、ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio(サンロクマル リアリティ オーディオ)」の立体音源がスマホで手軽に楽しめることも特徴として紹介されています。
ソニー独自の立体サウンドとは?
現在、360 Reality Audioの音源はTIDAL、Deezer、nugs.netといった音楽プラットフォームが海外向けのサービスとして配信提供しています。特別な専用機器を使わなくても、Xperiaに一般的なステレオ再生に対応するヘッドホン・イヤホンを接続して没入感あふれる立体サウンドが手軽に楽しめるところが大きな特徴です。
実は日本国内でも、2019年12月にAmazon Musicが360 Reality Audioの技術を使って制作したコンテンツの配信を始めていて、月額1,980円(プライム会員は1,780円)のAmazon Music HDを契約すると聴くことができます。ただし、現時点では対応するハードウェアがアマゾンのスマートスピーカー「Echo Studio」だけ。Xperia 1 IIが国内で発売される時には、Amazon Musicの360 Reality Audioの音源がスマホでも再生可能になるのか要注目です。
内蔵スピーカーが進化、低音がパワフルに
内蔵スピーカーも改良が加えられています。
Xperia 1、Xperia 5は片側のスピーカーだけが開口部をフロントパネルの正面側に向けていて、もう片側は側面向きに配置されています。これを演算処理によってバランスのよいステレオ再生になるように調整していました。
Xperia 1 IIでは筐体内部の音道レイアウトを見直して、左右両方のスピーカー開口部をフロント側に向けたことで、より自然なステレオ感を実現。左右の音が混じり合うことによって発生するクロストークノイズも大幅に低減しています。内部のスピーカーボックスの容積も拡大したことによって音圧が増加して、低音再生もパワフルになっているそうです。こちらも試聴できる機会が待ち遠しくてたまりません。
クリエイターが意図した音を忠実に再現
ソニーモバイルではXperia 1の開発時点から、ソニーグループのコンテンツメーカーであるソニー・ピクチャーズエンタイテインメントのエンジニアと協業して、Xperiaによる映画コンテンツのサウンドを丁寧に練り上げてきました。特にドルビーアトモスの音声を収録したコンテンツを再生すると、Xperia 1は見事な音の定位と立体的な音場感を蘇らせてくれます。
最新のXperia 1 IIでは、ソニー・ミュージックエンタテインメントのエンジニアと一緒に、クリエイターの制作意図を忠実に再現したサウンドを徹底追求してきたそうです。スマホのスピーカーとヘッドホン・イヤホン再生の音まで全般に渡って効果があるという独自チューニングの底力に期待が高まります。
Xperia 1 IIが無事に日本で発売されることが決定した際にはぜひ、Xperiaフラグシップの新旧モデル比較、または人気のAndroidウォークマン「NW-A100」シリーズとの聴き比べも行ってみたいと思います。