PUBGは「快適画質」、負荷軽めのゲーム向き
SoCには、ミッドレンジ向けのSnapdragon 655(オクタコア、2.0HGz x 4, 1.8GHz x 4)を搭載。RAMは4GB、ROMは64GBを備え、最大512GBのmicroSDXCカードにも対応します。処理性能としては、ゲーミング性能を追求する場合は除き、多くのユーザーが十分に満足できるものでしょう。
実際に同機で「PUBG MOBILE」をプレイしてみたところ、「快適画質」「標準画質」「HD画質」のうち、最も負荷の低い「快適画質」が適用されました。一方、普段の操作でもたつくことはまったくなかったので、3D描写の多いFPS系のゲームアプリなどを突き詰めてやらない人ならば、性能面を気にする必要は全くないでしょう。
ちなみに、内蔵スピーカーはステレオで、ドルビーアトモスに対応。耳元と底側面にスピーカーが配置されていますが、音のバランスは決して悪くなく、定位はほぼ中央にあるように感じました。最大音量もかなり大きいです。ただし、重低音の表現が弱いので、音源によっては、少しシャカシャカした印象に聴こえることもありました。
性能はそれなりでも、使用感では多くの人が満足できるはず
3万円台後半のミッドレンジモデルとしては、クアッドカメラ(トリプルカメラ+ToF)を搭載しているだけで十分お買い得だと思います。撮影機能も豊富なので、カメラ好きなら楽しめるでしょう。Motoアクションを駆使して、端末を振ってカメラを起動するなどの操作ができる点もユニークです。ただし、超広角アクションカメラで動画撮影を始めると、64GBというストレージはすぐに埋まってしまうはず。動画撮影を前提にするなら外部ストレージの購入は検討しておいた方が良いと思います。
そのほかのディスプレイやサウンドといった性能は、飛び抜けて素晴らしいというわけではありませんが、全体的に及第点を取るようなバランスの整った良機だと思います。非接触決済機能や防水・防塵性能などが備わっていない点だけは注意が必要ですが、それを理解したうえで選ぶなら十分満足できると思います。
(執筆:井上晃)