Galaxy Z Flipを取り扱うKDDIの狙い

使うときは大画面スマホ、持ち歩くときはコンパクト、というのがFlipの特徴です。Galaxy Z Flipの導入について、KDDIの雨宮氏には、「女性にも受け入れられる新しい感覚の端末を扱いたい」という思いがあったといいます。

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    KDDIの雨宮俊武常務

Samsungの折りたたみスマホ第1弾だったGalaxy Foldも、日本ではKDDIが独占販売しました。当初の予定数を販売したことで、想定以上の手応えを感じていたそうです。しかも、Galaxy Foldは、KDDIが販売してきた歴代のスマホを含むすべての携帯電話の中で、最もユーザー満足度が高かったとのこと。

ただ、Galaxy Foldは約24万円の高額モデル。本体サイズも大きかったことから、万人向けではありません。そして今回、コンパクトに折りたためるスマホとしてSamsungがGalaxy Z Flipを開発。特に女性にも持ち歩きしやすいサイズということで、KDDIは採用を決めました。もちろん、女性だけを想定しているわけではありませんが、メインの想定ユーザーは30代~40代で一定の所得水準の女性ということです。

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    サイズ的には少し大型のスマホ。こちらのカラーはミラーピンク

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    折りたためばコンパクトになるので、大画面スマホを使いたいけど普段の持ち歩きが大変……といった不満を持つ人に向いています

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    KDDI向けには、ヒンジ部のロゴがGalaxyになっています

KDDIは、5G時代に向けて「UNLIMITED WORLD」というコンセプトを掲げています。このコンセプトを体現する、先進性のある端末としてGalaxy Z Flipを位置づける雨宮氏。Galaxy Foldと同じく主力モデルではありませんが、こうした端末を取り扱っていることが「我々のやりたいこと、ミッションだと思っている」(雨宮氏)と強調。「ワクワクを提供していきたい」(雨宮氏)と意気込んでいます。

KDDIは、Galaxy Z Flipをお得に買える仕組みを用意

KDDIの雨宮氏は、2019年10月の電気通信事業法の改正を経た上で、「携帯電話のサービスを含めて、端末を完全に切り離して表現できるものではない」と指摘。ネットワークとサービスと端末によって、キャリアとしての世界観を作っていきたいと。その世界観を表現する端末の一つとして、Galaxy Z Flipを採用したと話します。

Galaxy Foldのときは販路を限定していましたが、Galaxy Z Flipはau取扱店全店まで拡大。さらに「お客さまがお得に買えるような仕組みを検討している」(雨宮氏)とのことで、どんなプランやキャンペーンが提供されるのか、楽しみです。