スポーツ実況を低コストで手軽に実現「PlatCast」運用開始

アイ・オー・データ機器は、スポーツやイベントの実況をはじめ、音声をほぼリアルタイムで配信できる新サービス「PlatCast」の正式運用を1月22日に開始。音声配信を低コストで行いたいというニーズに応えて、コンパクトな配信キットをレンタル提供する。キットにはSIM入りタブレット、ミキサー、ヘッドセットなどが含まれ、レンタル料金は1chあたり税別3万円/日から。

  • アイ・オー・データ機器 2020年発表会

    コンパクトなケースに収められた、クラウド型音声配信サービス「PlatCast」(プラットキャスト)の配信キット。スポーツやイベントなどの音声実況での活用を見込む

イベントの来場者がこの音声配信を聴くには、配信側が発行したQRコードを読み込んでスマートフォンのブラウザから指定のウェブページにアクセスするだけでよく、専用アプリは不要。データ通信量も1時間あたり約0.04GB(40MB)と少なく、聴く側の通信量負担を抑えられる。音声が届くまでには数秒の遅延が発生するが、2020年春には遅延を減らして音声品質を向上させた新バージョンをリリース予定だ。

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    PlatCastのメリット

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    PlatCastの活用イメージ

発表会には、「ラジアンリミテッドF」などに出演しているラジオDJのやまだひさしさんと、サッカーの本田圭佑氏と共にサッカースクールを運営するなど、様々なスポーツビジネスに携わるNow Doの鈴木良介氏が登壇。スポーツ実況を軸にしたPlatCastの可能性などについて語り合った。

PlatCastの実証実験は2018年から実施されており、試合会場などで実況音声を外部に配信したり、場内アナウンスとは別の実況音声を流すといった活用事例があるという。鈴木良介氏は、PlatCastをプロフットサル大会に導入したときの印象などを語ったほか、アイ・オー・データ機器の「特命大使」を務めるやまだひさしさんがPlatCastの正式運用バージョンを会場で実際にデモ。「実証実験に参加したときよりも遅延が少なく、サーバーを通しているとは思えない。ラジコ(の遅延)を抜いている」と興奮気味に話した。

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    アイ・オーのマスコットキャラ、いおたろが金沢から駆け付け、やまだひさしさんがいおたろの「ペタペタ走り」に合わせてマラソン実況さながらの演技を披露。確かにマイクへの入力からスピーカー出力までの遅延が少なく感じられた

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    中央がアイ・オー・データ機器 濵田尚則社長。左はラジオDJやまだひさしさん、右はNowDo 鈴木良介氏