デジタル×アナログができる! 手書き手帳アプリ「Planner for iPad 」

しばらくこのスタイルを続ける中、App Storeで「Planner for iPad」(以下、Planner)というアプリを見つけました。これは……正にデジタル+アナログの予定管理を一元化できるのではないか?! と可能性を感じて試してみたところ、かなり良い感触を得たのでご紹介したいと思います。

  • 紙の手帳のような手書き体験と、デジタルの良さを併せ持つ「Planner for iPad」

まずはアプリの概要から。

複数の手帳を作成できる

アプリを開くと手帳の表紙が出てきます。ここは手帳の管理画面。手帳カバー(表紙)デザインを変えたり、中身の縦位置・横位置の設定を行います。アプリ内には複数の手帳を作成でき、用途別に使い分けることができます。

  • アプリ内に複数の手帳を作成。「手帳カバー」や「テーマ(内容の書式)」は別途購入することで様々なデザインを使用できます(後述)

自由に書けるアナログ感がいい

PlannerはiPad+Apple Pencilを前提に開発されたアプリです。Apple Pencilだから細かい文字も書きやすく、手のひらの誤タッチを気にせず使える、アナログ感覚の書き心地が良いところ。コピペや移動・消去が自在にできるのはデジタルならではの利点です。

  • アナログの描きやすさと、コピペや移動が自在なデジタルの利便性。両方のいいとこ取りです

標準カレンダーと連携できて便利

iPad標準の「カレンダー」から予定を読み込んで表示できます。メールやアプリ連携で作成した予定、繰り返しの予定など、デジタル向きの予定は標準カレンダーに任せれば、書き込む手間が減らせます。

  • カレンダーアプリから予定を読み込んで表示。カレンダーアプリ内に複数のカレンダーがある場合は、表示させるものを選択できます

日/週/月表示を切り替えできる

同じ手帳の中で1日/週/週(レフト式)/月表示をいつでも切り替えられます。手書きの内容は同期されないので、週表示は予定管理に、1日表示はメモやダイアリーに、といった使い分けも可能です。

  • 同じ手帳の中で異なるフォーマットを併用することが可能

スタンプ、テープ、写真などを貼り付けられる

ペンやマーカーで書くだけでなく、「アイテムを追加する」ボタンでツールを選択し、スタンプを押したり、テープを貼り付けたりすることができます。終わったタスクをチェックしたり、デコレーションして気持ちをアゲるなど、アナログ感あるアイテムで自分らしい使い方ができます。また、フォトライブラリから写真を貼り付けたり、Webページへのリンクをインポートするなどデジタルならではの使い勝手も。

  • デコレーションしたり、思い出を残したり。予定管理だけじゃない手帳の楽しさがあります

「リフィル」で大事なことをキープできる

週や月をまたいで持ち越すタスクは、アナログなら移動可能な付箋に書いて貼り付けたりします。Plannerでその役目を果たすのが「リフィル」です。「アイテムを追加する」からリフィルを選んで貼り付けると、そのページに付箋を貼った状態になります。リフィルはコピー/カット&ペーストで別のページに貼り直しが可能。表示切り替えでリフィルだけを一覧することもできます。また「★」をつけたリフィルはホーム画面のウィジェットに常駐表示されます。

  • 表示切り替えでリフィルだけを時系列で一覧でき、タップするとそのページが開きます

「ステーショナリーショップ」で追加アイテムを購入できる

Plannerには「ステーショナリーショップ」があります。ここでは、前述した手帳カバーやテーマ、スタンプ、テープ、リフィルが販売されています。価格は50ポイント(120円)〜150ポイント(370円)程度。ポイントはアプリ上でApple Payを使ってチャージします。

  • これらのアイテムは外部のクリエイターにデザインを募っています。販売金額から一部が制作者に還元されます

月額オプションでiPhoneでも閲覧できる

Plannerは、ステーショナリーショップを除けば無料で使うことができますが、オプションで有料プランが用意されています。有料プランでは、書き込み内容や購入アイテムが自動的にクラウドに保存され、iPhone版の「Planner for iPhone」からの閲覧が可能になります。

  • iPadで書き込んだ内容がiPhoneからも閲覧可能になる「Plannerクラウドサービス」

ロードマップを公開し、ステーショナリー開発を募集

使い始めて数週間、まだまだ試行錯誤の部分はあるものの、筆者の欲しかったデジタル+アナログなスケジュール管理には十分に役立ってくれています。日時が指定されたイベントはカレンダーに入力し、その他の時間をどう使うかをPlannerで書きながら調整。終わったタスクにスタンプを押すことにしたら、小さな達成感も得られた気がします。

いつも、仕事は時間を押し流すばかりのものでしたが、こうして見ると積み重なって形になっていくものなのだと実感します。アナログの良さはフレキシブルな使い勝手だけではなく、こうして時間を過ごした痕跡が残ることも大きかったのだと思い出しました。

  • Plannerから画像やPDFでページの書き出しが可能。月ごと・年ごとにファイルを保管できます

このアプリでは開発者が先々のアップデートを計画するロードマップを公開されています。ユーザーの意見を聞いたり、開発方針を具体的に示したり、ステーショナリーは外部からの参加を募ったりと、アプリを運営するスタイルも特徴的です。

ロードマップを見るとiPadOSのPencil Kitを導入するかどうか検討中のようで、個人的にはちょっと楽しみです。鉛筆ツールの書き心地が気持ちいいし、オブジェクト単位で移動・削除できるので書き込みの変更がラクになると期待しています。

ということで、2020年はPlannerを使ってよりよくスケジュール管理し、より効率よく仕事ができる人になりたいと思います。