シンプルなデザインでリーズナブルな価格帯がウリの中国の総合家電メーカー、シャオミ(Xiaomi、小米科技)。2019年12月9日に発売されたウェラブル端末の「Miスマートバンド4」は、心拍計の機能付きで3,490円(税別)という価格の安さが特徴ですが、果たして本当にコストパフォーマンスに優れた製品なのか、1カ月間じっくり使って検証してみました。

  • 「Miスマートバンド4」。バンド(リストストラップ)のカラーバリエーションは4種類が国内発売(標準は黒を同梱)。サードパーティからも多数の対応バンドが登場している

画面が見やすく、寝るときも邪魔にならない軽さ

筆者はこれまでに6つの活動量計を使ってきました。ここ数年、常に活動量計を着けているので、問題となるのが腕時計との兼ね合いです。ベルトタイプの活動量計は腕時計と一緒に着けるとぶつかり合ったりしがち。そして時計タイプの活動量計はバッテリーの減りが早く、夜は充電しているので、睡眠の質を計測できないという悩みがありました。

その点、「Miスマートバンド4」は時計の機能も備えるので、コレ1つでまかなえるところが便利。しかもサイズは幅10.8mm、重さ22.1gとコンパクトなので、夜、寝る時もジャマになりませんでした。

それでいて画面はかなり見やすい。従来の「Miスマートバンド3」と比べると、表示面積が39.9%大きくなった0.95インチに。有機EL(AMOLED)のフルカラーディスプレイになったことも、見やすい要因なのでしょう。ディスプレイ画面はタッチ操作可能。画面が縦長なので、スクロールすることである程度の情報を見ることできます。ディスプレイ画面のデザインはデフォルトで3種類あり、専用の「Mi Fit」アプリと同期させれば、複数のデザインから好みのものを選ぶことができます。

  • ディスプレイ画面のデザインは3種類を用意

  • 「Mi Fit」アプリのトップ画面。友だちとアクティビティや睡眠情報を共有することもできる

  • 「Mi Fit」アプリからダウンロードすることで様々なディスプレイ画面のデザインが選べる

バッテリーがとにかく持つ

充電のために睡眠が計測できないという悩みを前述しましたが、活動量計を選ぶポイントとして、バッテリーの駆動時間はとても重要。「Miスマートバンド4」は約3週間も充電なしで使えるので、この1カ月、1回は充電したものの、ほぼほぼ着用したままで過ごすことができました。

筆者は入浴時には外しましたが、50m耐水なので、本来はお風呂やプールなどでも外さなくてOK。コンパクトなサイズなので着けていても気にならず、睡眠トラッキングや心拍数なども、毎日、しっかりチェックできました。

  • 心拍数のモニタリング画面。タップすると今の心拍数を計測できる

ちなみに毎日の流れはこんな感じ。朝は「Miスマートバンド4」のアラームが、手首の振動で起こしてくれるので、自然と目覚めます。起きてまず確認するのがアプリの睡眠の質分析。睡眠時間自体は短くても頭がスッキリしていたり、逆に長く寝たのにまだ眠かったりすることがありますが、アプリ画面で、その日の深い眠りと浅い眠りの配分を確認することで理解できます。

  • 昨夜の睡眠の質について確認できる。画面を横にスライドすることで、過去のデータも表示

入眠が遅いなどのアドバイスや、過去7日間の平均睡眠データとの比較もあり、日々この項目をチェックするだけで、自分の睡眠の傾向がわかってきます。中でも面白いのがグラフ表示。同じ地域の同年齢のユーザーと比較して、自分の睡眠の質がどうなのか、数字でわかります。自分の睡眠が高評価だった時には、1日をハッピーな気分で始めることができました。

  • 自分の睡眠データが他の人に比べてどうなのかが数字でわかる

  • 履歴は棒グラフでわかりやすく表示。濃い色で表示された深い眠りが全体に対してどれくらいあったかがひと目でわかる

他のユーザーと比較したデータは、歩数計でも表示されます。こういった分析データがとにかく充実していて、歩数計では距離や消費カロリーだけでなく、何グラムの脂肪を燃焼したかや、過去30日間の平均なども表示します。

  • 今日の歩数画面。何時に何歩歩いて、何カロリー消費されたかが細かく表示される。歩数画面も横のスクロールで過去のデータを表示

  • 過去30日間の平均を表示。一番多く歩いた日や一番歩かなかった日の歩数や日にちもわかる