Echo Studio 2台で、贅沢なステレオペア再生を試す
Echo Studioはとてもパワフルなスピーカーなので、12畳前後の広さのリビングルームであれば部屋いっぱいに密度の濃い音が満たせます。でもやはりテレビの画面のどちらか片側に寄せて置くと、音の聴こえ方のバランスが偏ってしまいます。Fire TV Cubeでより本格的なホームシアターを追求するのであれば、Echo Studioを“ダブル”で用意して、ステレオペアにしてFire TV Cubeとシステムを組み、テレビの左右に配置するセッティングが理想的です。
ペアシステムの設定方法をご紹介しましょう。Amazon Alexaアプリから再びデバイスのセットアップ画面のトップに移り、画面の下に並ぶ、先ほど作ったホームシアターシステムを選択します。続いて後から追加したEcho Studioを選択して、それぞれのスピーカーに左右チャンネルを割り当てます。Fire TV Cubeとひとつのホームシアターとしてセットにできるデバイスは、最大2台のスピーカー、またはステレオペアとサブウーファーです。
ステレオペアにしたEcho Studioで聴く音楽は立体感がまた一段と冴え渡っていました。オーケストラの演奏は小さな音の粒立ちが活き活きとしています。音量を変えながらコンテンツを再生してみても音像の定位にブレや狂いが生まれず、とても安定しています。
昼間は働いているため、ゆっくりと映画を見たり、音楽を聴く時間はどうしても夜間になりがちという方は、ペアリングした2台のEcho Studioでボリュームを絞って再生した方が、小音量でもシャープで聞こえやすいサウンドが楽しめるかもしれません。デバイスの「オーディオ設定」の中にあるイコライザー機能も併用すると、夜間再生時には低音の量感だけを下げることもできるのでとても効果的です。
Echo Studioはハイパワーなスピーカーなので本体のサイズもそれなりにあります。できれば本格的なオーディオ用アクセサリーとして販売されているスピーカースタンドに設置して使った方が真の実力が引き出せると思います。
PCモニターと合わせてプライベートシアターを作ろう
Echo Studioを2台そろえると予算は約5万円。ドルビーアトモス対応の最新サウンドバーの中にはこれよりも安価な選択肢はありますが、ハイレゾや3Dミュージックの音源が楽しめて、さらに最先端のAlexa搭載スマートスピーカーであることを考えればEcho Studioのコストパフォーマンスは悪くないと思います。ホームシアター再生に使わない時には、宅内の別々の部屋に置いて楽しむのも良いと思います。
インターネット接続機能やスマートOSを搭載していないPC用モニターや古い液晶テレビでも、Fire TVシリーズを接続できるHDMI端子さえあれば、動画配信サービスの多彩な映像コンテンツが楽しめます。リビングのテレビは4Kチューナー搭載の新しいものに買い換えたけれど、今まで使っていたテレビを捨てずに持て余している……という方はぜひ、Fire TV Cubeを中心とした最新の動画配信コンテンツが楽しめるホームシアター環境をプライベートルームに増築してみてください。2020年はきっと楽しいオーディオビジュアルライフが過ごせることでしょう。