■総評 旦那の実家に帰省するのは楽しみか、憂鬱か
既婚女性に、年末年始に合わせて義理の実家に帰省するかどうかを聞いたところ、「はい」は61.0%、「いいえ」は39.0%と、全体の6割を超える人が帰省予定であることがわかった。帰省期間は「日帰り」が50.3%と約半数を占め、以下、2位「1~2泊」(28.4%)、3位「3~4泊」(16.9%)と続く。「5泊以上」する人は4.4%とごく少数だった。
義理実家への帰省は楽しみかを尋ねると、「はい」は50.8%、「いいえ」は49.2%とほぼ半々の結果となった。その理由として、「楽しみ」という回答には、「ゆっくり出来る」「友人や親戚に会える」「子どもの成長を見せられる」「子どもが喜ぶ」「観光地へ行ける」などの声が寄せられている。
反対に「楽しみではない」理由には、「気を遣う」「居場所がない」「働かなければならない」という意見が非常に目立った。実家とは違い慣れない環境に置かれ、あまり面識のない人たちに会ったり義両親の目を気にしていろいろ働かなければならないこともあり、精神的にも肉体的にもしんどいと感じている人は多いようだ。特に基本となる人間関係が円滑でない場合には、苦痛はいっそう大きなものとなるに違いない。
「帰省期間中はどのようにして過ごしますか」という問いには、「家でゆっくりする」「食事やおしゃべりを楽しむ」や、「初詣や親戚まわり」「観光地や外食に出かける」などのコメントが目立った。基本は家でゆっくりしながら、必要に応じて初詣や親戚まわりなどの正月行事をこなすというパターンが多いようだ。滞在日数が長ければ、期間中いろいろな楽しみ方が可能となるだろう。
その一方で、「家事を手伝う」「顔色をうかがい、波風を立てないようにする」「ただひたすら早く帰りたいと思う」という声もあり、これらは先の質問で帰省が「楽しみではない」という人の意見と重なる。
「義理の実家に帰省しない理由」については、「近居もしくは同居している」「遠方に住んでいる」「仕事などスケジュールの都合で」「出産や体調不良」「子どもが受験」などの物理的な理由が挙がる一方で、「疎遠にしている」「絶縁状態」など人間関係に起因すると思われる回答もあった。先の「義理実家への帰省は楽しみではない」理由に多かった「慣れない人間関係や環境に気を遣う」以上に、そもそも交流自体が途絶えているという状態。そこに至るまでには、いったいどんな事情があったのだろうかと、少し想像をたくましくしてしまうような調査結果となった。
調査時期: 2019年12月6日〜2019年12月7日
調査対象: マイナビニュース既婚女性会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません