――華麗な変身ポーズを披露されたツクヨミには、そんな陰の努力があったのですね。ツクヨミが変身したとき、ファンのみなさんからはどんな反響を受けましたか。
仮面ライダーツクヨミのキレイなイラストを、イベントでファンの女性からいただいたことがあります。そのとき、仮面ライダーが大好きな女性ファンがたくさんいると改めて知って、うれしかったんです。わりと仮面ライダーのファンというと、男性ファンのイメージがありますが、女性の方も熱いですからね。私自身もツクヨミを演じたことで、仮面ライダーの魅力に気づいたところがあるんです。最初のころはそれほど興味がなかったのが、だんだんと「なにその変身! うわ~カッコいいな~」なんて、男の子と熱くライダーの話題で盛り上がったりできるようになりました(笑)。
――映画で共演された『ゼロワン』キャストさんたちの印象はいかがでしたか?
『ゼロワン』キャストのみなさんとは、「バトンタッチイベント」でご一緒して以来ひさびさにお会いしたんです。私はあのイベントで『ゼロワン』の第1話を観て「すごく面白い!」と思ったんですけど、何よりも心に響いたのが或人くんの決めフレーズ「アルトじゃ~ないと!」だったんです。なになに? これ好きなやつだ!と思って、今回の共演ではぜひ高橋くんに私の目の前でやってほしいなと思いました。でも、面と向かってお願いするのも恥ずかしいので、メイクさんたちに「アルトじゃ~ないと!がめっちゃ好きなんですけど~」って前フリをして、周囲から高橋くんにアプローチしてもらおうとしました(笑)。
――高橋さんは快く応じてくださいましたか?
それが、撮影じゃない場所ではあの激しいテンションは出せないって言われて、かなり抑え気味の「アルトじゃ~ないと!」だったんです。いつか、私だけに向かって最高のテンションでやってほしい! その場には(鶴嶋)乃愛ちゃんもいたんですけど、2人とも18歳でいつもキャッキャキャッキャしてて可愛かったですね。私はいま20歳なのですが、10代の2人とはすでにジェネレーションギャップを感じて、輝いて見えました(笑)。
――仮面ライダーの先輩キャストとして、後輩の高橋さん、鶴嶋さんたちを見てどういった印象を持ちましたか。
私たちが『ジオウ』の撮影を始めたころ、『ビルド』の戦兎役・犬飼貴丈さんの変身を見て「1年間やってきた人は堂々としているなあ、カッコいいな」と感じたのを思い出しました。私たちは1年後、どうなっているんだろうと思ったこととかも……。そしていま、ソウゴの変身を見ていると、ちゃんと「先輩感」が出ているんですよね。1年前と比べても大人っぽくなっているし。だから或人くんも来年になったら、あんな風に変化・成長していくんだろうなあって思うと、1年間の重みというものを実感します。
――ツクヨミは映画の中でどのような活躍を見せますか?
今回の映画でも、銃を撃って、敵から逃げて、スライディングして、とても楽しかったです。アクション監督の渡辺(淳)さんから立ち回りの型をつけてもらって、何度も教えていただきました。渡辺さんが私のアクションのときの動画を撮ってくださり、自分の動きが画面にどんな感じで映っているかを具体的に見せてくれたんです。難しいアクションのときは、どうやったらうまく見せられるかのコツなども教えてもらいました。ツクヨミはヒールを履いてのアクションなので、動きにはかなり制限があるんですが、頑張った結果が映画を見てくださる方に伝わるとうれしいです。
――それでは、映画のおすすめポイントを最後にお願いします。
ゲイツ、ウォズとそろっての「同時変身」ですね。生身でガッツリとアクションしてからの変身で、ここがツクヨミにとっても大きな見せ場になっています。真剣な表情や激しいアクションにも力を入れていますので、ぜひ目を離さずにご覧ください!
「ゼロワン/ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映