――そうした関係性の中で役をとらえていくのは面白いですね。或人を加えた、滅亡迅雷.netと戦う3人のライダーではどのように違いを意識されていますか?
一番はっきりしているのは、ヒューマギアへの考え方だと思います。或人は"人類の夢だ"、諫は"人類の敵だ"ですよね。それに対して、唯阿は"道具だ"なんです。3者の中で大きな違いがあります。でも唯阿のこうした考え方も、これからどうなっていくかわからないですよね。それが自分としても楽しみです。
視聴者の方は唯阿に振り回されているところもあると思うんですけれど、私自身も彼女がこの先どうなっていくのかまったくわかっていません。そこを一緒にドキドキしながら見ていただきたいなと思っています。
これからイズ(演:鶴嶋乃愛)と唯阿が絡むお話も出てきますし、諫との関係も変わっていくのかな。そうした唯阿の姿を見て、きっとみなさんの印象も変わっていくと思うので、その変化を楽しみにしていただけたらうれしいですね。
――12月21日には、いよいよ映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が公開されます。『仮面ライダーゼロワン』と『仮面ライダージオウ』の世界がつながる映画について、まず台本を見た時はどのような印象を受けましたか?
私、"時空が歪む系"がすごく苦手で、一回読んだだけだとなかなか理解できなかったんです(笑)。一度整理して、これがこうだからこうなっているということを説明していただいて、「ああ、そうか」と納得しました。ちょっと複雑にも感じたんですけれど、そこが深いな、面白いなと思いました。
――監督は、テレビシリーズのパイロット監督を務めた杉原監督が担当しています。
杉原監督はすごくエネルギッシュな方で、現場のエネルギー自体もすごく高まります。いい作品を撮ろうという思いがすごく強い方なので、私たちも監督の熱量に負けないようにしようという気持ちになりました。
――"唯阿的"映画の見どころはどんなところでしょう。
映画ではアクションシーンが多くて、特に唯阿のガンアクションに注目していただきたいです。印象的だったのが、二階の倉庫からスナイパーのようにヒューマギアを撃つというシーン。なかなかない世界観ですし、こういう芝居をするというのは貴重な体験でした。
――映画では、タイムジャッカーの歴史介入によって、「ゼロワンの世界」が"ヒューマギアに人間が支配された世界"に書き換えられてしまっています。井桁さんは過去を変えられるとしたら、いつに戻って何を変えますか?
中学生の時は陸上部だったんですけれど、種目が短距離だったので、鍛えて脚を太くするように指導されていて、筋トレをむちゃくちゃやっていたんです。でもいまモデルの仕事をしていると、当時の筋肉が残っていてムチムチしてるんですよ。なぜ当時はあんなに太くしようとしていたんだろう……。過去に戻れるなら、筋トレじゃなくてストレッチにして!って自分を指導したいです(笑)。
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