フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)に魅了された女芸人・小出真保が、12月1日に放送される『女32歳 きょうからプロレスラー ~父への告白~』で、再びナレーションに抜てきされた。

「細かすぎて伝わらないモノマネ」で『ザ・ノンフィクション』にありそうな風景を披露して優勝したことをきっかけに、大好きな番組のナレーションを勝ち取った小出。今回は、32歳になって女子プロレスの練習生となった長谷川美子さんの奮闘に密着する物語だが、収録前に美子さんを自ら訪ね、取材を敢行するという気合の入りようだ。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録を行った小出真保

    『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録を行った小出真保

■現場を目に焼き付けておきたい

今回のVTRを見て、「女芸人の世界と通じるものがあると思いました」という小出。具体的に聞くと、「人気がないとダメだというところですね。女芸人のライブって男性客のファンが多いのですが、女子プロレスの試合会場の客層も同じで、雰囲気が似てるなと思いました。それと、こっちは芸で勝負して、プロレスは力や技で勝負してるという世界が似てると思って、すぐ感情移入できました」と語る。

また、下積みの練習生と若手芸人という、成功を夢見る立場としても共感できたそう。「VTRの中で、美子さんが『最後に体を張ってみようと思って、プロレスをやろうと思ったんです』と言ってるのですが、それがカッコいいなと思ったんです。私も、最後の最後になったら、とにかく自分を丸裸にしてさらけ出してステージに立つなと思って。“自分はまだ諦めてないんだ”っていう気持ちがすごく分かりました」。

対面した小出真保(左)と長谷川美子さん

そんな小出は、ナレーション収録を行う前に、美子さんと対面。直接話を聞き、メモを取って取材した。「私がお会いしたときはプロレスラーの姿だったんですけど、VTRでオフの姿を見て、あんなに苦しんでたんだというのを初めて知ったんです。お会いすることで勝手に知り合いだと思って、親近感を持つことができたので、より感情移入することができました」と、語り口にも反映されている。

実は、前回ナレーションを担当した『ママの仕事はショーダンサー』(18年5月6日放送)でも、主人公のミニーさんがダンサーとして働くバーレスク東京を訪れ、取材していた。番組のナレーターで、そうした行動を取る人は珍しいが、「現場を目に焼き付けておきたいんです。モノマネをやる時も、対象の人のことをいろいろ調べたいタイプなので、ついメモを取ってしまいます」と、この仕事にかける熱さが伝わってくる。

■収録後に意気投合! 2人で食事へ

収録後に2人で食事へ

そうした経緯もあって、ナレーション収録のクライマックスでは、原稿を読みながら、思わず涙を流す姿があった。前回の収録でも「『ザ・ノンフィクション』のナレーションをやる」という夢が叶った感動から泣いていたが、今回については「美子さんがお会いした時にすごく優しくていい人で、好きになっちゃったから、なかなか物事が思うようにいかない気持ちがすごく分かって…」と、思いがあふれ出てしまったそうだ。

今回の見どころを聞くと、「とにかく美子さんがすごくかわいいので、たくさんの人に見てもらいたいです。それと、32歳になっても諦めないで大きなものをつかもうとしている姿勢を見てほしいですね」と力説した。

この後、なんと美子さんが収録スタジオを訪ねてくるというサプライズも。2度目の対面となった2人はすっかり意気投合し、夜の街へ食事に出かけていくのだった。