●MVで恒例なこととは
――さて、楽曲の次は今回の衣装についてもお聞きしたいですね。
厚木 楽曲の衣装としては初の長袖なんですよ。
林 生地もすごいよね、メッシュというか、不思議。アサシンっぽい。
厚木 個人的に好きなのがフードがついているところ!
林 わかる~!
厚木 MVでは活躍しなかったんですけど、このフードがあることによって『アサシンズプライド』の世界観にグッと近くなった気がします。キャラクターも深めのフードを被っていることが多いので。
林 あと、魔法使いっぽくもあって、テンションが上がりました。『ハリーポッター』とか魔法ものが好きなんですよ。胸のベルトも格好良いし。
厚木 それと、パンツも久しぶりだね。衣装にガーターがつくことになるとはなあ。大人っぽくなりました。
――MVも教会での撮影で。
林 これまでのMV撮影では先にイメージカットを撮影してから、最後にダンスシーンの撮影だったんですけど、今回は朝から踊りました。朝の澄んだ空気のなかで踊ったので、いつも以上に集中できました。ステンドグラスに陽の光が差し込んでいるのがきれいだったなあ。
森嶋 影を使った演出とか、すごい凝っていたよね。
厚木 うんうん。世界観の表現がすごかった。アサシン感あった。
●「Share the light」MV
林 夜っぽいシーンとかね。私のソロカットは昼間に撮影しているのに、夜みたいに見えるんですよ。闇夜に紛れているみたいな。
森嶋 林の中の林……。
林 そう! これはスタッフさんがわざとやっているのかわからないんですけど、私はなぜか林のなかでの撮影が多いんです。
林 「スライドライド」のときも絵コンテに「林の中に佇む林」とか「林の中を走る林」とか。必ずあるんですよ、林にいるカットが。
●「スライドライド」MV
――そういう恒例なのはみなさんあるんですか?
厚木 私は「見る」ことが多いですね。「地図を見る厚木」とか。今回のMVでもコンパスを見ています。
森嶋 私はなんだろう……。
厚木 手タレ?
林 そうだ! 手タレ!
――手……?
森嶋 そうそう。「ダイヤモンドスマイル」のときはミキサーのボタンをポチッと押すシーンがあって。「キラッとスタート」も最初にスマホの画面を押すシーンからスタートして。
●「ダイヤモンドスマイル」MV
●「キラッとスタート」MV
林 「Share the light」も最初の手のカットがそうだよね。「そこ手元誰か。森嶋さんで」って。
森嶋 手タレです! 手の人です!
●京都といえば?
――8月に開催された結成2周年ライブ「Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!」は盛り上がりましたね。単独のライブとしては、昨年10~11月に行われた1stツアーぶり。
林 とにかく緊張しました。
厚木 ガチガチだったね。
林 うん。みんなマネージャーさんから「亀みたいになってる(笑)」って言われてた。単独ライブは久しぶりだったんですけど、ステージに上ったらみなさん温かく迎えてくれて……「スライドライド」なんて歓声がすごくて冒頭のオケが聞こえないくらいだったんです。感動しました。
森嶋 お客さんの力に助けられたよね。
厚木 不安も大きかったけど、ライブって楽しいと改めて思いました。
――11月には追加公演も開催されて、森嶋さんにとっては凱旋ライブでしたね。
森嶋 こんなに早く凱旋が実現するとは思っていなかったので、発表されたときは超絶サプライズでした。京都には20数年住んでいて、本当に大好きなんですよ。大学も大阪に行くことも東京に出ることもできたんですけど、京都で大学生活を終えたかったんです。京都の女子大生ってかわいくない?
林 かわいい! 正直、めっちゃ憧れる!
森嶋 ねー、そういった想いもあったので、今回Run Girls, Run!としての歴史を刻める、思い出を作れるのはうれしいです。
林 ライブが好きなので追加公演でライブができるっていうだけでありがたいんですけど、その中でもRun Girls, Run!としては初となる京都。私は修学旅行くらいでしかまともに行ったことがないので。
厚木 私もそうかも~。
――林さんと厚木さんはあまり馴染みがないとのことで、森嶋さんに京都の良さをプレゼンしてほしいです。
森嶋 ふたりには前から言っているんですけど、ビッグなパフェを食べに行きたくて。
林 ラジオで言っていたやつだ。
――からふね屋珈琲ですね。
森嶋 それをご褒美として3人で食べたい。あとは京都らしいものを食べたいと思っているけど、何が京都らしいんだろう。
林 修学旅行のときに行けなかった湯葉のオムライスのお店が気になる~。
森嶋 実は湯葉とか京野菜ってお店で食べたことがないの。いつも家で食べているから、これが京都の名物ってわからなくて。
――もしかして湯葉用のお鍋もあるんですか?
森嶋 ありますあります!
林 家庭の味だー! 京都ってそれが日常なんだね。私、お寺とか神社をめぐるのも好きなの。特に鈴虫寺が好き。小さいころに親と行ったことがあるんだけど、その直後に仕事が決まったことがあるんです。修学旅行のときはRun Girls, Run!の活動が決まりかけていたくらいだったので、「うまくいきますように」ってお願いしたんです。そうしたら、タイアップや主役のお話も決まって。
森嶋 鈴虫寺すごいよね。
厚木 お礼参りに行かなきゃ!
――地元トークは盛り上がりますね。
林 それぞれの地元でやりたいよね。
森嶋 いこいこ、うなぎいこう!
※編集部注:林さんの出身地は静岡県浜松市
厚木 たべたーい! 大好き!
林 いいね、しらす丼とかも美味しいよ。
●3年目のRun Girls, Run!は
――7月から9月にかけて初の冠番組『Run Girls, Run!のらんがばん!』がTOKYO MXで放送されていましたね。初のバラエティ番組はいかがでした?
林 収録は毎回……正直きつかったです。バラエティってやったことがなかったので。誰がボケてツッコむのか、改めてRun Girls, Run!一人ひとりの立ち位置を考えさせられました。特にテレビだとラジオと違って、体も使ってリアクションをしなくてはいけないし、どんな風に見られているんだろうと考えないといけないですし。
森嶋 明確に「ここでボケてください」って指示があるんですよ。「森嶋さん、わかりますよね?」みたいな。ラジオにも台本はあるんですけど、そういった指示はないので、苦労しました。
厚木 あと、編集点を作るのが難しかった―。
林 オチもなくずっと話しちゃうみたいなね。
厚木 変にまとめようとすると「そこはオチつくらなくていいですよ」と言われることもあって。
森嶋 あったー。「まとめなくていいですよー」って。
林 「わからない!」って思うことも多かったですけど、めちゃくちゃ勉強になりました。
――またやってみたいですか?
林 はい! あんなに貴重な機会はないですし、地上波ってすごいんだなあって。東京に旅行に来ていた友だちから、「いまテレビ出てた?」みたいな連絡がきて、影響力がすごいなって。
森嶋 あるある。「観たよ」、「録画したよ」って。私って生きているんだなって実感した。存在を認められた感があった。
厚木 私も友だちが観てくれていて。「今週も生きているな」って生存確認されていました(笑)。
――今後、3年目以降のRun Girls, Run!はどうなっていくんでしょうか。目標などはありますか?
林 『らんがばん!』などもあって、パーソナルな部分も見せられていると思うので、3年目は個人の強みを磨いていきたいですね。そして3人集まったら無敵のグループになる。私たちの魅力は声優もアーティストもやっていることなので、楽曲を大切に、ライブを通して作品や楽曲の良さを広めて、その架け橋になれたらいいですね。あとは、ワンマンライブをもっとできたらいいですね。ツアーもまたやりたいです!
厚木 いろいろな楽曲をいただいて、新しい私たちがどんどん出てきていると思います。今回も3曲とも違う側面があるんだなって知っていただけると思うので、もっとRun Girls, Run!の魅力を伝えていきたいですね。どんどん上に駆け上がっていくので、Run Girls, Run!の可能性を感じていただけたらと思います。
森嶋 いろんな方面から私たちのことを好きになってほしいよね。楽曲から知った人は『らんがばん!』やラジオからパーソナルなところを好き人ってもらいたいし、バラエティ番組やTVアニメから知った人は楽曲も聴いてもらいたい。どの私たちでも楽しんでもらえるように、面白さと元気を届けられるようにありたいですね。
●Run Girls, Run!6thシングル「Share the light」
CD+Blu-ray
価格:2,310円(税込)
CD only
価格:1,650円(税込)
・CD収録内容
M1.Share the light
M2.キラリスト・ジュエリスト
M3.スノウ・グライダー
M4.Share the light(Instrumental)
M5.キラリスト・ジュエリスト(Instrumental)
M6.スノウ・グライダー(Instrumental)
・BD収録内容
Share the light ミュージックビデオ