俳優の高橋克典と女優の夏菜が出演するテレビ朝日系ドラマ『庶務行員・多加賀主水』が、17日(21:00~23:05 ※『世界野球プレミア12 決勝』の試合状況次第で放送時間等変更の場合あり)に放送される。
夏菜のデビュー作であるTBS系ドラマ『ガチバカ!』(2006年)の主演を務めていたのが、高橋である。初共演から13年、2人にお互いについて聞くと、「安心できる存在」(夏菜)、「安定感があります」(高橋)などと、深く信頼し合っているのがうかがえた。
また、高橋が演じる銀行の雑用係・多加賀主水は、曲がったことは許さない熱い正義感ゆえに、不正を追及しては職を転々としてきたという設定だ。高橋と夏菜に、芸能界に入る前にどんな仕事経験をしてきたのか、仕事をするうえで大事にしていることは何か、などについても聞いた。
■夏菜のデビュー作『ガチバカ!』での思い出
――ドラマスペシャル『庶務行員・多加賀主水』はシリーズ第3弾を迎えましたが、お2人のコンビネーションはいかがでしょうか。
夏菜:私はデビュー作(TBS系ドラマ『ガチバカ!』)で生徒役を演じ、克典さんが先生役でした。私から見た克典さんはいつまでもカッコ良くて、師匠であり、お兄さんであり、安心できる存在です。勝手に相棒をやらせてもらっているといいますか(笑)、すごくリラックスしてやらせてもらっています。
――『ガチバカ!』は2006年放送ですが、当時のことを覚えていますか。
夏菜:私はめちゃめちゃ覚えています。わちゃわちゃしていて、本当に学校に行っている気分でしたね(笑)。克典さんは当時から、厳しい背中も見せつつも、基本的にはすごい優しく温かい方なので、本当に「先生」という感じでした。
高橋:いやいや、先生役を演じて、先生は本当に大変な仕事で、現実ではなくドラマでよかったなと思いました。でも夏菜は、とても真面目な良い子でいてくれましたね。裏ではどうか分からないですけど(笑)。
――その当時と現在とでは、お2人の関係性は変わっていますか。
高橋:全然変わらないですね。フラットにも話せるし、たまに年上として立ててくれるし。
夏菜:私も変わらないですね。最初とずっと変わらずです。
■恋愛設定が「シリーズを追うごとになくなってきた」
――ただ役柄的には、先生・生徒役だったのが、今シリーズではパートナー役を演じています。
高橋:そうですね。もう夏菜が芯になっていて、安定感があります。僕は隙あればいろいろと変えていきたいと思っているので。もし第4弾があれば、夏菜が軸になってもらって、僕はおじいさんのような、茫洋とした雰囲気でやろうかなと思っています(笑)。名前が「主水」ですしね。
夏菜:パート1のときに、香織が主水のことを好きなんじゃないかというシーンを撮りましたよね。実は恋愛設定がちょっとあったんですよ。はじめは先生と生徒だったのに、なんだかすごい不思議な気持ちになりました。
高橋:エロいですよね(笑)。でも、そんなエピソードはだんだんシリーズを追うごとになくなってきたよね(笑)。
夏菜:なくなっちゃいましたね。第3弾ではすっかり相棒感が出てきました。
――そんな今回の第3弾の撮影を振り返ってみて、いかがでしょうか。
高橋:夏菜はすごく身内感が強いんですよ。
夏菜:姪っ子って言われます(笑)。
高橋:本当に姪っ子みたいな感じがするので、一緒にいてすごい楽です。だから楽しく撮影できました。
夏菜:ありがたいです。本当に私も楽しくやらせてもらっています。私は正直、克典さんがなんとかしてくれるだろうという気持ちでやってます。おんぶに抱っこです(笑)。
高橋:良いコンビになっていけばいいなと思いますね。基本的なところでは身内感があるので、役の上でもそういう関係性があって事件が解決するとか、どんどん発展していけたらいいですね。