RPAツールおすすめ一覧比較
大きく2つの種類と2つの型に分けて考えることができるRPAツールですが、国内シェアでは「WinActor」や「BizRobo!」、「UiPath」の人気が高いです。RPAは、導入の際にかなりのコストがかかるため、基本的には永久的に使う覚悟を持って選択する必要があるツールです。導入の目的や対象となる部署や業務、さらに運用や管理体制など、ケースバイケースで自分の会社に合う最適なツールを選ぶのが最大のポイントです。現在も新しいRPAツールが続々と展開されていますので、数あるRPAツールの中からそれぞれの長所と短所をしっかりと分析し、自社の導入の目的を実現するRPAツールを選ぶようにしましょう。
特に着目したいポイントは、値段はもちろんですが、ロボットの動作環境、サポートや研修の充実度、そしてセキュリティレベルです。続いて、おすすめのRPAツールを詳しく比較していきましょう。
WinActorの特徴
「Winactor」は、NTTアドバンステクノロジが開発したサポートが充実しているRPAツールで、自動化業務の可視化からRPA導入の訪問研修まで、サポートが受けられます。Windowsパソコン一台からでも導入が可能で、日本語対応なので業務システムや期間システムを大きく変更させる必要もなく手軽に導入できます。また、直感的に操作ができるインターフェイスや詳細なマニュアルが完備されているところも安心です。既に多くの会社が導入している実績のあるツールで、無料トライアル期間も2カ月あります。
おすすめの企業
「WinActor」がおすすめの企業は、初めてRPAツールの導入を検討している企業や、難しい操作をせずに設定をしたいと考えている企業です。純国産ソフトウェアなので、日本語に完全対応しており、導入検討から運用までしっかりとサポートを希望する企業にもおすすめです。安価なので、人件費の大幅削減を考えている企業にもぜひおすすめです。実例としては、みずほ銀行で「WinActor」を導入し、銀行内の基本インフラ化を実施し、他にも三井不動産レジデンシャルリースでは、契約書の発行に「WinActor」を導入しています。
BizRobo!の特徴
「BizRobo!」は、RPAテクノロジーズが提供しているRPAツールで、日本におけるRPAツールの先駆け的存在でもあり、さまざな業種の企業が導入しています。サーバを1台用意することで複数のロボットの作成が可能になる一元管理型のツールです。パソコンごとにソフトウェアをインストールする必要がなくロボット利用において、従来のパソコンスペックや性能に依存することがないのも嬉しいポイントです。また、難しいプログラミング技術が不要で、技術相談や基礎研修など、管理体制構築や全社へのスケールを見据えたサポートも魅力です。 RPA テクノロジーズ「BizRobo!(ビズロボ)
おすすめの企業
「BizRobo!」は一元管理できるので、中規模、大規模会社で作業を自動化したいと考えている企業や、セキュリティリスクの低いツールを探している企業におすすめです。サーバ型なので新しくパソコンを購入する必要がなく、メンテナンスがしやすい点も中・大企業に向いています。また、業務の内容やロボットとの働き方から適切なRPAツールを提案してくれるのでどんなツールを導入しようか迷っている企業にもおすすめです。
UiPathの特徴
「UiPath」は、アメリカニューヨークに本社を構えるRPA業界のリーディーングカンパニーのひとつ、UiPathが運営するRPAツールで、海外で有名です。パソコンに不慣れな人でも直感的に操作可能で、動作シナリオの作成から実行までを細かくモジュール化しているので、小さい規模から段階的に導入範囲を広げることが可能です。クラウドで使われる製品や仮想デスクトップにも柔軟に対応でき、作業不可管理や報告、監査、監視といった管理も可能です。サポート面では、UiPathの使い方を学べるオンライン映像講座やユーバー同士のコミュニティであるUiPath Community Forumなど豊富なユーザーサポートが整っています。
おすすめの企業
「UiPath」は日本語マニュアルがしっかりしているので、RPAツールをとりあえず試したみたいという企業の方におすすめです。また、管理支援機能サービスを利用することで高度な中央集中管理が可能になるので、大企業にも向いています。パソコンにそれほど精通していなくても、認識方法には対象オブジェクトや文字イメージなどもあるので、パソコンに対する苦手意識のある方にもぜひおすすめです。実際数々の銀行で導入実績があり、複数のデータベースにある顧客の収入や支出状態を自動で評価してリテール信用評価を決定したり、銀行の顧客の不審な動きを自動でチェックしたりなど、作業を5割削減することに成功しています。
Blue Prismの特徴
「Blue Prism」は、RPAの元祖といわれるBlue Prism社が提供するRPAツールで、2005年にすでに製品化されていたツールです。また、Blue Prismは日本政府の働き方改革をバックアップするような事業を数多く手がけています。「Blue Prism」は、ロボットが使うパスワードの自動変更などの高度なセキュリティ保持機能が最大の特徴です。プログラミング言語の使用で詳細なカスタマイズができ、GoogleやIBMが提供するAIを組み込むことも可能で、高度な業務自動化が実現できます。また、ドラッグ&ドロップで操作が簡単なところもポイントです。操作マニュアルや操作方法チュートリアルはユーチューブで公開され、Blue Prismの間接販売を行っている日本の企業が導入支援や運用管理サポートなどを行っています。
おすすめの企業
「Blue Prism」は、セキュリティ保持機能が高く中央管理型の機能を持っているので、金融業や医療などの大企業に向いています。実例としては、ニューヨークのメロン銀行でBlue Prismを取り入れ、クライアント付加価値の高いサービスを提供することが可能になったり、日本では住友商事で50台のロボットを一元管理し、年間2,000時間の労働時間削減に成功しています。他にも、東芝情報システムではBlue PrismのRPAを活用し、定期的な入力作業から簡易的な業務などを自動化したGRANDIT ロボットオプションが活躍しています。 全社統括管理 RPA 「Blue Prism」|東芝情報システム
NICEの特徴
「NICE」は、もともとコールセンター業務で通話記録などを行う業務をしていたイスラエルのNice社が開発したRPAツールで、コールセンター業務やカスタマーサービスの対応などに適したツールです。オペレーターが電話やメールでの対応をする際に、音声認識などで相手の情報を自動認識したり、その場に必要な購入記録やステータスなどの顧客情報を表示し、オペレーターの業務を半自動化することが可能です。また、人間が対応する必要のない不正行為防止などを自動化した実績もあります。また、NICEは50万台以上のロボット、15年以上の経験という実績で世界で400社以上で導入されています。サポート体制も充実していて、バーチャルアテンダントのNEVAが24時間休むことなく個人秘書のような働きをしているので安心です。
NICE Robotic Process Automation
おすすめの企業
「NICE」は、オペレーターが顧客と通話中に顧客の属性や購入のデータを分析できるので、事務作業が多くなっているコールセンターやカスタマーサポートを行う企業におすすめです。実例として、イタリアのデビットカードのコンタクトセンターを持つヘルプライン社では、NICE導入により処理時間の79%短縮に成功しています。他にも、大手通信会社のテレフォニカでは2年間で約300万ユーロのコスト削減に成功しています。 導入事例 ビデオ|NICE Robotic Process Automation
Automation Anywhereの特徴
「Automation Anywhere」は、アメリカでRPAツール導入シェアナンバー1を獲得している、世界を代表するAutomation Anywhere社の製品です。オペレーション業務を再構築する、ビジネスプロセス管理であるBPMをRPAツールに取り入れ、業務の可視化や効率化を可能にしています。サーバ型の一元管理はもちろん、機械学習や自然言語処理技術が取り入れられているので色々な場面に対応できるのもポイントで、高いセキュリティも備えられています。日本のパートナーである日立ソリューションズが操作無料体験セミナーを実施したり、無料トライアル時にユーザーガイドやビデオを見て学習できますが、言語は英語です。
おすすめの企業
「AutomationAnywhere」は、操作が簡単なのでパソコン操作に慣れていない人でも使いやすく、RPAを扱う人数が多い企業の方におすすめです。段階導入が可能なので徐々にRPA化を進めたい企業にもおすすめです。また、機能学習の備わったツールなので、非定型業務に対応できるツールを探している企業にも向いています。実例としては、国内では横河電機株式会社などが取り入れており、サントリーではRPAロボット40台がルーティンワークを自動化していて、3.5万時間の削減を目標としています。