第3世代「Echo」の音質は上位の“Plus”なみに向上!
AmazonのAlexa搭載スマートスピーカーの元祖「Echo」は、ついに第3世代まで進化を刻んできました。今回は音質のグレードアップに要注目です。
外観は上位モデル「Echo Plus」(第2世代)に合わせており、上面は丸みを帯びたラウンドスタイルに変わりました。3インチのウーファーと0.8インチのツイーターを載せたスピーカー構成も一緒。違いはEcho Plusのほうが温度センサーを搭載していることなどでしょうか。
第3世代EchoとEcho Plusを並べてみると、見た目にはほとんど区別が付きません。どちらも本体サイズは99×148mm(直径×高さ)、重さは780gです。
低音のキレがいい新Echo、厚みがあるEcho Plus
先ほどと同じくSpotifyにつないでアンブロージアの楽曲を、新しい第3世代EchoとEcho Plus(第2世代)を聞き比べてみました。
音のチューニングには少なからぬ違いを感じます。新しいEchoは中高域の抜け感を重視したクリアなサウンドで、音の包囲感がさらに鮮やかになりました。いっぽう、Echo Plusはタイトに引き締まったベースラインが魅力。バンドサウンドのまとまりある一体感が心地よく感じられます。
低音を聞き比べてみると、新Echoはスピード感と切れ味に富んでいるのに対して、Echo Plusはずしんと響く厚みのインパクトが印象的です。見た目にはよく似たスピーカーでも、音にはそれぞれの個性があり、Echo Plusを持っている人も新しいEchoを買って試す価値はあると思います。
新EchoとEcho Plusを組み合わせてステレオ再生もできます。音のキャラクターが違うスピーカーなので、きちんとステレオ再生を楽しむなら、同じ機種をそろえるべきでしょう。でも、とりあえずスピーカーによるステレオ再生を手軽に楽しんでみたいEcho Plusユーザーは、手ごろな価格の新Echoをパートナーに選ぶのもアリです。
まだまだ拡がるAmazon「Echo」シリーズ
2019年は年末にかけて、Alexa搭載のプラグイン式スマートスピーカー「Echo Flex」(11月14日発売、税込2,980円)と、“ラスボス感”が漂うイマーシブオーディオ対応のフラッグシップモデル「Echo Studio」(12月5日発売、税込24,980円)が登場。それぞれに魅力的なキャラクターが異なるスピーカーです。いよいよやってくる冬休みに向けて、自宅でEchoシリーズを使ったマルチルーム再生環境をつくってみてはいかがでしょうか。