ノートは作成時に分類しながら管理できるほか、日付検索なども可能。縦横の罫線、方眼入りといったフォームは18種類のひな形がプリセットされていて、住所録や体重記録など特殊な用途のフォームも揃っています。
ノートを作成した後は、リストから手書きで名前が付けられます。日付と一緒に記録しておけば後から探す手間が軽減できて、とても気の利いた機能であることが実感できました。
PCへの書き出しは画像ファイルで
本体の内蔵メモリにノートのデータがたまってきたら、いったんPCなどにバックアップを取ったり、仕事の仲間とメモをシェアしたい場面もよくあると思います。WG-PN1の場合、手書きノートのファイル書き出しがJPEG/BMP形式の画像ファイルになります。汎用性はそれなりに高い反面、ドキュメントとして参照しやすいPDF形式も選べると、使い勝手はさらに良くなりそうです。
画像ファイルのPC出力は、USBによる有線接続が必要です。Windowsだけでなく、Macでもデバイスとして認識されて、バックアップも手軽にできるところはMacユーザーとして嬉しいところ。できればPCのほかにもスマホなどモバイル端末と連携してバックアップが取れる機能も追加してほしいです。
ビジネスで使う常備ツールとして活躍できそう
フル充電から約10日間も持続するバッテリーのスタミナも非常に魅力的です。実際はこまめに電源のオン・オフを切り換えながら使えば、10日以上充電しなくてもバッテリーが切れる心配は感じませんでした。
本体の内蔵メモリには1年分のスケジュール帳を最大9冊まで作成できます。過去9年ぶんの仕事がいつでも振り返られる手帳というのも、デジタル機器ならでは魅力といえます。To Doリストに記入した項目を日付単位でまとめて任意のスケジュール帳にも移せれば最高ですが、この辺りも発売後の反響を受けてアップデートが行われる可能性があるのか、注目したいところです。
機能を徹底してシンプルに絞り込み、スタイラスペン以外にキーボードなどの入力手法を持たない「電子ノート」であるがゆえに、手で文字を書くという行為に集中しながら頭の中のアイデアを整理したり、スケジュールを頭に叩き込める実感が、使い込むほどに感じられました。コンパクトで機動力も高いので、毎日持ち歩いても、それほど苦には感じられないと思います。スマホとノートPCに次ぐ、ビジネスパーソンの常備デジタルツールとして活躍が期待できそうなデバイスです。