デュアルカメラとセルフィーに注力したカメラ

続いて、オッポが力を入れているカメラ機能を確認してみましょう。Reno Aのメインカメラはデュアルカメラ構造ですが、撮影自体は1,600万画素のカメラが担当。もう一方の200万画素カメラは、背景をぼかしたポートレート撮影をするため、距離の測定に用いられます。

  • OPPO Reno A

    メインカメラは1,600万画素+200万画素のデュアル構造。実際の撮影は1,600万画素のカメラが担う

最近のスマートフォンでは複雑化が進むカメラ機能ですが、Reno Aでは通常選べる設定を「写真」「動画」「ポートレート」の3種類にまとめ、それ以外はメニューを呼び出して選ぶ形です。また、被写体を自動判別する機能も搭載されているので、手軽にきれいな写真を撮れるようになっています。

  • OPPO Reno A
  • OPPO Reno A

    デュアルカメラを活用したポートレート撮影で、背景をぼかした写真を簡単に撮影できる。ただし被写体にはけっこう近づく必要があるようだ

デュアルカメラを活用したポートレート撮影で、背景をぼかした写真を簡単に撮影できる。ただし被写体には結構近づく必要があるようだ

「ダズルカラーモード」を搭載しているのも、Reno Aが備えるカメラの特徴。これはAI技術によって、写真をピクセルレベルで補正して自然な色合いを実現するというもの。実際に撮影してみると、明るすぎて白飛びしてしまうシーンや、被写体が暗く写りがちなシーンなどで、効果を発揮してくれる印象です。

  • OPPO Reno A

    ダズルカラーモードをオフにして撮影した写真

  • OPPO Reno A

    ダズルカラーモードをオンにして撮影した写真。暗い部分が明るく、自然な色合いで写った

そしてフロントカメラは2,500万画素と、セルフィーに力を入れているオッポだけあって、メインカメラより高い画素数を備えています。もちろん美顔機能も、目や鼻、顔の輪郭など細かな部分のカスタマイズが可能。セルフィーにこだわる人には、とても有益な機能といえるでしょう。

  • OPPO Reno A

    フロントカメラは、メインカメラより画素数が高い2,500万画素のイメージセンサーを搭載。オッポが力を入れる美顔機能もしっかり搭載

3Dゲームも十分楽しめる性能の高さ

Reno Aでもう1つ、力が入れられているのが基本性能です。Reno Aはチップセットにクアルコムの「Snapdragon 710」、6GBのRAMを搭載しており、これは2018年12月に発売された「R17 Pro」と同じスペック。ハイエンドモデル向けのチップセット「Snapdragon 855」を搭載した「Reno 10x Zoom」と比べれば性能は落ちますが、それでもカメラなどの性能が違うとはいえ、発売当初は7万円近い価格だったR17 Proと同等の性能を、3万円台で実現しているのには驚きがあります。

この高性能を生かし、注力しているがゲームです。Reno AにはReno 10x Zoomと同じ「ゲームブースト2.0」が搭載されており、ゲーム中にジャマになりがちなアプリの通知や通話着信をブロックするだけでなく、描画速度やタップの反応速度をアップすることで、高度な3Dゲームを快適に楽しめる環境を実現しています。

  • OPPO Reno A

    快適なゲームプレイを実現する「ゲームブースト」は2.0にバージョンアップ。高度な3Dゲームなども十分快適にプレイできるようになっている

ちなみにストレージは、通常のSIMフリー版は64GBですが、楽天モバイルオリジナルの「Reno A 128GB」は名前の通り、128GBに増量されています。両モデルとも最大256GBのmicro SDに対応しているので、いざとなったら増量できるのは強みといえるでしょう。Reno AはデュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)対応で、microSDは一方のSIMスロットと排他利用となる点には注意が必要です。

  • OPPO Reno A

    SIMスロットはDSDVに対応し、幅広い携帯電話会社のSIMを利用可能。microSDは一方のSIMスロットと排他利用

Reno Aはこれだけの機能・性能を備え、FeliCaにも対応しながら3万円台という値段は、驚異的なコストパフォーマンスといえるでしょう。これまで「安くてもFeliCaが使えないから」といった理由で海外製のSIMフリースマートフォンを敬遠してきた人も、Reno Aなら安心して購入できるのではないでしょうか。