ドリフェス!でトップを掴みCDデビューを勝ち取ったDearDreamと、ファンからの熱い要望により異例のデビューを果たしたKUROFUNE。彼らが「デビューしたって、アイドルになれるわけじゃない」という三神の言葉をきっかけに“本当のアイドル”を追い求めていくのがアニメ2ndシーズンだ。

振り返りトークのラストは、そんな『ドリフェス!R』の最終話となる第11話「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」について。これまで長らくドリフェス!のトリを努めてきたレジェンドアイドルユニット・三貴子がドリフェス!への出演を辞退し、トリを任されたDearDreamだったが、本番前日のリハーサル中に奏が足を骨折してしまう。本番ではKUROFUNEと協力してステージを大きく使い、奏の動きが不自然に見えないように振り付けもアレンジ。ピンチをチャンスに変え、7人でトリを務めあげたエピソードが描かれている。

さっそく「KIZUNAレインボーの話していいですか?」と切り出したのは、村野。ライブ中の特別演出・ドリームアピール(ドリアピ)である「KIZUNAレインボー」だが、アニメでは最後に登場するドリアピのため、キャスト7人にその名称を考えてほしかったそう。そこで、キャストの溝口琢矢(as 及川慎)に「みんなで考えて」とお願いしたところ、時間がかかるかと思いきやすぐに戻ってきて「“KIZUNAレインボー”でどうでしょう」と提案されたとのことだ。

それについて、「今思うと、彼……自分で考えたんじゃないかなと(笑)」と村野。加藤、峯岸は「ありえる(笑)」と笑い、白石も「確かにちょっとそういうおちゃめなところがありますからね」と付け加えた。

3話の振り返りトークのあと、ここで9月14日より実施中の上井草コラボ第3弾、「ぬいぐるみクッションS」再販プロジェクト、DMM VR THEATERでの「ドリフェス!イリュージョンShow Time in DMM VR THEATER」再演について告知すると、なんと初解禁のコラボ情報があるとのことで、客席からは驚きの声が。一つ目、アニメイトカフェとのコラボ情報がスクリーンに表示されると、大歓声に包まれた。

そこから、白石の「もう喜びで泣いてる人もいるけど、まだあるからね」という言葉に続けて、アニメイトカフェグラッテおよびキャラポップストアとのコラボ、「峯岸Pぬい遊び企画」が発表された。

村野は頬を緩めながら、「(喜んでもらえて)本当に嬉しいですね。びっくりしたのが、ここに座っていると泣いている人の顔が全部見えるんだなって。見えてますよ♡」と、DMM公演でいつきが発したのをきっかけに太田将熙(as 片桐いつき)おなじみのセリフとなった「見えてますよ♡」を真似してみる。恥ずかしそうに「太田将熙すげぇな(笑)」と言うと、白石も「彼らはみんなすごいんです」と重ねた。

そして最後に、村野から、今ある形に持っていくのが難しく最後まで手探りだったという『ドリフェス!』におけるアイドル論が語られる。『ドリフェス!R』第10に触れ、「奏がああいうこと(＝足を骨折)になっちゃったとき、みんながどういう言葉をかけるかっていうのがなかなか出てこなくて。シナリオ決定稿では、実は慎くんが『俺もうドリフェス!出ない』って言っていたんです。でも、コンテで慎くんの顔を描いたとき、そのセリフはどうしても言わせられなかったんです。ファンの存在が大前提にあるはずなので、そこをないがしろにして『出ない』なんて言わないだろうと。とはいえ慎に何も言わせられなくて『どうする? 純哉』っていうセリフしか書けなかったんですけど、純哉くんの顔を描き始めた途端に、(『お前一人の怪我ぐらい俺たちが全力でカバーしてやる』～『ピンチをチャンスに変えるぞ、俺たち7人で』という)あのセリフがだーっと出てきました。加藤さんとか僕がセリフを考えているんじゃなくて、純哉っていうキャラクターがあのセリフを言ってくれたんだなっていうのがすごく嬉しくて。生きてるんですよね、僕たちの中で」と話してくれた。

「先日、上井草コラボもまた始めさせていただいて、びっくりするぐらいまた多くの方が来てくださってありがたく思っております。アニメの最終回からもうすぐ2年っていうところなんですが、こんなにも長い期間支えていただいて、頭が下がる思いで。いかにして恩返しできるかっていうのを日々考えています。作品はずっと残りますし、キャラクターたちも生きています。僕もぬいぐるみを撮影するときに、ぬいぐるみが生きているなぁと思いながら撮っています。今日はゆっくり楽しんでいってください」(峯岸)

「久しぶりに過去の作品を見たんですが、共同作業の中で一生大切にできる作品が作れているなと改めて思いました。このタイミングで皆さんに集まっていただいて、さっきのコラボのことにもすごく喜んでいただいていることに、一人の脚本家としてとても元気をもらっています。本当にありがとうございます。これからも『ドリフェス!』をよろしくお願いします」(加藤)

「今日すごくびっくりしたのが、僕たちの名前が書かれたうちわを持ってる人がいるんです(笑)。人生初の経験です。武道館(＝2018年10月に行われたファイナルステージ)のあと、こんなふうに皆さんに集まっていただける上映会があって、新しくコラボも決まって……なんて全然考えていなくて、自分が考えていたところから作品の行く先、運命がちょっと変わってきているのかな、という気がしています。アイドルは明日を楽しみにさせる存在というところで、これから先もそうあってくれると嬉しいなと。みんな、泣いてるけど今日これから上映なんで、終わりじゃないんで(笑)。楽しく、イケるっしょ! っていうところでいきたいなと思います」(村野)

3名がそう感想を述べると、大きな拍手に包まれてトークショーは終了。その後、4名もドリカ型ペンライトを用意して客席に移動し、ファンとともに応援上映を楽しんだ。

(C)BNP/BANDAI, DF PROJECT