6インチクラスで世界最軽量の140g台を誇る超軽量ハイエンド端末が「AQUOS zero2」だ。

  • AQUOS zero2 SH-01M(シャープ製)。ドコモオンラインショップの端末価格は税別82,080円の予定。スマホおかえしプログラムの対象端末となる

前身となる「AQUOS zero」はソフトバンク向けとSIMフリー端末のみの販売だったが、AQUOS zero2はauやドコモでも扱われることになった。AQUOSシリーズには、カメラ機能などが充実した「AQUOS R3」というフラッグシップモデルがあるが、Rシリーズが「ビジュアルコミュニケーション」を重視しているのに対し、zeroシリーズは「エンターテインメント」をテーマにした、ダブルフラッグシップ構成なのだという。

ハイエンドでも140g台、疲れも軽いAQUOS zero2

AQUOS zero2はとにかく、手に持った時の軽さが驚くべきもので、同クラスの端末と比べると30g程度の差しかないはずなのだが、体感としては半分くらいでは? と思わせるものがある。

SoCはSnapdragon 855だが、メモリは8GB搭載しており、大型のアプリもサクサク処理してくれる。ストレージも256GBという十分な容量を搭載しているが、microSDカードスロットが非搭載なので、外部ストレージに写真や音楽を逃すことができない点は注意したい。

  • 非常に軽く、最初持った時は思わず展示用のモックアップ(形状を確認するための模型)かと思ってしまった

肝心のゲーム関連要素だが、HDR表示に対応した6.4インチ・フルHD+(2340x1080)有機ELディスプレイに、リフレッシュレートが通常(60Hz)の4倍速、240Hzという超高速パネルを採用している。高速パネルの恩恵としては、スクロールなどでチラつき感がまったく感じられないこと、またリズムゲームなどで高速でタップしたとき、タップしたはずが判定されない、いわゆるタップ抜けしにくいということがある(タッチ判定はリフレッシュレートと同期しているとのこと)。リフレッシュレートの高さはFPSはもちろん、タップ抜けの少なさはリズムゲーマーにとってもかなり魅力的に映るはずだ。

  • 展示ブースではリズムゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」の13人MV(オートプレイ)が表示されていたが、フレーム落ちは一切感じられず、13人同時でも実に滑らかに動作していた。ちなみに240Hzといっても、120フレームの表示に黒いフレームを挟んでいるとのことで、スロー撮影すると黒フレームが走査線のように映り込む

その他ゲームを意識した機能としては、発熱対策として充電ICを2つ搭載して分散する「パラレルIC充電」を内蔵していること。ゲーム向けのソフトウェアなどは特に搭載していない。とはいえ、パネルのリフレッシュレートが高いだけで、目の負担感は違う。また、持った時の軽さは、いわゆる親指プレイ派にとって、長時間プレイでの疲労度がだいぶ違ってくるはずだ。

特別なソフトを用意せずとも、ハードウェアの基本能力だけで押し通せるという、薄くて軽い見た目によらないパワープレイ派端末だ。個人的には非常に気になる端末だが、発売は2019-20の冬とのことで、待ち遠しい。