――この独身を謳歌するという桑野の生き方についてはどう思いますか?
全然いいと思います!
――共感される部分もありますか?
私も独身で、独り身というのを楽しんでいるので、幸せそうにしてる桑野さんを見ていると、本当にうらやましくて、かっこいいなと思います。
――何かご自身にも取り入れようと思うところはありますか?
やっぱり好奇心は大事だなあって思いますね。「あれやってみたい!」っていうのはあるんだけど行動に移せなかったりするので、桑野さんみたいにお一人様でもいろいろできたり、友達を誘って行動するようにしなきゃとか思ったりしますね。台本にいつもいいことが書いてあるんですけど、「結婚してもしなくてもいろんな生き方がある」「生き方の多様性を認めない奴だお前は」といったセリフを読んで、いろんな生き方に納得して自分でプライドを持って生きるのはいいなと思いますね。
――稲森さんは「一人○○」でなにか実践されていることはありますか?
一人焼肉はあります。なんか「今焼肉が食べたい!」っていう時があって、街を歩いていて思わず入っちゃいました(笑)。なぜだか記憶はないんですが、もうとにかく食べたかったんです。
――それは最初で最後ですか?
一人焼肉は3回くらいやってます。
――でしたら、もう慣れたもんですね!
でも、お店は決まってるところだけです。それに、1人だとあんまりおいしくない(笑)。そこはおいしいお店なんだけど、やっぱりみんなで食べたほうがいいなと思います。
■目の前のことを1つ1つ一生懸命に
――今作は「人生100年時代」というのがキーワードになっている印象なんですが、稲森さんは女優業をいつまで続けたいという目標はあるんですか?
それがないんですよ。おばあちゃんになるまでやりたいとか、何歳までやりたいとか、そういうのを決めずにやってきたので。
――現在、連ドラ26年連続出演中ですが、毎年積み重ねて気づいたらそうなっていたという感じですか?
そうですね。目の前のことを1つ1つ一生懸命やってたらこんな感じになってました(笑)
―――では最後に、今作の見どころをお願いします。
私は「桑野さんってこんなところあるんだ」「やっぱりいい人じゃん」って良さに早い段階から気づく役なので、どうやって気づいていくのか、その部分を見てほしいですね。それと、桑野さんが女性たちや家族に絡む中で、新しく見える面もあると思います。
――前作よりパワーアップしている部分はどこでしょうか?
桑野さんのおうちは、引っ越してはいないものの、すごく進化してます。最新のものがたくさんある機能的な家ですよね。お一人様のライフスタイルにも参考になると思います。とにかく見て、幸せな気持ちになってほしいと思います。
●稲森いずみ
1972年生まれ、鹿児島県出身。89年にモデルデビューし、94年『上を向いて歩こう!』でドラマデビュー。その後『ロングバケーション』『ビーチボーイズ』『ハッピー・マニア』『華麗なる一族』『医龍-Team Medical Dragon-』『アイシテル~海容~』などに出演している。