見事、最後に一花咲いちまったぜ

これでHDDからSSDへの換装作業は完了だ。その効果を確かめていこう。

まずは、Windows 10の起動時間だ。PCの電源ボタンを押してからスタートアップに登録したWebブラウザが起動するまでの時間をストップウォッチで3回計測したときの平均値を掲載する。HDDでは71秒だったのが、SSDに換装後はわずか25秒程度で起動と約2.8倍も高速化。

ストレージのデータ転送速度を測定する「CrystalDiskMark」では、連続した読み出しになるシーケンシャルリードで約6.3倍、ランダムアクセスの4KiB(Q8T8)のリードでは約518倍と驚異的な速度アップとなった。アプリの起動はもちろんのこと、Windowsの設定画面を呼び出したりといったちょっとした作業でも高速化を体感できる。

  • Windows 10の起動時間を測定。SSD換装後は46秒も短縮された

  • CrystalDiskMarkの結果。左がHDD、右がSSDだ。圧倒的な差だが、特にランダムアクセスの4KiB(Q8T8)が約518倍も向上し、これが快適度のアップにつながっている

Serial ATA接続のSSDはインタフェースの限界値まで性能が向上していることもあり、どの製品を選んでも性能差はあまりない。安心感を重視するなら、今回使用したMicronのCrucial MX500など人気モデルを選ぶのが無難と言える。また、HDDからSSDへの換装を考えているならクローニング機能を備えたアプリが付属するSSDを選ぶのもいいだろう。

HDDからSSDへの換装は比較的低予算でPCの快適度が飛躍的に向上する手段だ。古いノートPCの性能に不満があるなら、ぜひとも挑戦してみてほしい。

※冷たいことを言うようですが、上記のカスタマイズで動作不良を起こす場合があります。自己責任の範囲でトライしてください。