ビフォー・アフターで検証! Aoki Tokyoの実力テスト

もともとリクルートスーツしか持っていなかったY氏だが、当時は一応それなりに「これだ!」と思ったものを買ったつもりだった。今も別にそんなに変だとは感じていない。強いて言えば、ちょっと腹が出始めてパンツがキツくなったくらいだ。

でも、オーダースーツと比べてみるとその差は歴然。まずはこれまでY氏の一張羅だったリクルートスーツを見てみよう。

  • いかにもリクルートスーツ然とした出で立ち。なのに着ている本人のビジュアルがこれなので違和感がすごい。これで平気な顔をして冠婚葬祭に出席していたというのだから空恐ろしい

これではやる気のないキャッチのお兄さんにしか見えない。ここからは、このスーツと新たに届いたオーダースーツを部位別で見比べていく。

  • 【リクルートスーツ】このぶかぶかの肩周りも……

  • 【オーダースーツ】ご覧の通り、シュッとしている

  • 【リクルートスーツ】長すぎる袖丈も……

  • 【オーダースーツ】完璧な長さに仕上がっている

  • 【リクルートスーツ】シワだらけだったお尻周りは……

  • 【オーダースーツ】ご覧あれ。タイトすぎず、ブカブカでもない、まさにジャストフィット。窮屈さもまったく感じないとのこと

  • 【リクルートスーツ】ダルダルの裾丈も……

  • 【オーダースーツ】見ての通り、程よいたわみができるバッチリの長さに

  • 【リクルートスーツ】見るからにキツそうなお腹周りも……

  • 【オーダースーツ】いい具合にウエストにゆとりを持たせることで、心なしか引っ込んだようにさえ見えてくるから不思議だ

結論:Aoki Tokyoのパターンオーダーはスゴい

パーツごとに見比べてみると、既製品のリクルートスーツとは何もかもが違うことがわかった。見た目は限りなくジャストフィットな感じで決してオーバーサイズには見えないが、着ている本人としては「着心地的にはだいぶゆとりを感じますね。息苦しさも一切ないですし、生地はしっかりしてるのになんか軽いというか。これまで着ていたスーツが革ジャンだとしたら、これはロンT。そのぐらい着心地に差がありますよ」とのこと。

全身約28箇所の補正も、実際に目にするとその調整具合の凄まじさに気付く。

  • 【補正前】少しシワが寄っていた背中部分は……

  • 【補正後】このように、反り身気味のY氏の背中にしっかりとフィット

  • 【補正前】メリハリのないストレートシルエットのパンツも……

  • 【補正後】裾にかけて細くなるテーパードシルエットに補正。お見事

補正の細かさもすごいが、カスタマイズできるポイントの多さも男心をくすぐる。Aoki Tokyoのオーダースーツは、袖の切羽(せっぱ)やステッチ、ラペルの形状、タックの有無まで選ぶことができるのだ。

  • オーダーする段階で、切羽やステッチなどのオプションも追加できる

  • 袖口にボタンとボタンホールを備えており、開閉可能になっている仕様を「本切羽」と呼ぶ。このボタンを1つ開けて袖口にスキを作り、こなれ感を演出するのが“通”っぽく見せる着こなしなんだとか

今回Y氏が選んだのは、本切羽(+2,160円)、AMFステッチ(+500円)、ノータック、そしてラペルはシングル2Bノッチ。

  • ラペル部分のステッチもオーダーメイド

既製品と大差ない値段でオーダースーツが作れるなら、これを試さない手はない。Aoki Tokyoのオーダースーツは、そう確信するには十分なクオリティだった。

  • 「いいかお前ら、よく覚えておけ。スーツはオーダーメイドに限るぜ」みたいな顔をキメるY氏。殺意は覚えないでいただければ幸いだ

初回のオーダーには60分程度の時間がかかるが、一度オーダースーツを作ってしまえば、2着目以降は採寸がないため短時間でオーダーできるというのも嬉しい。仕上がり後1年以内であれば、再補正や修理も無料で行ってくれるとのこと。

Y氏同様リクルートスーツの次に買う一着にこだわりたいという方や、社会人になりたての20代で周囲に差をつけたいという方は、「値段が高そう」「敷居も高そう」といった先入観を捨て、オーダーメイドを選択肢のひとつに加えてみてほしい。

  • 下手くそなスキップで喜びを表現するY氏

このまま合同コンパでも行っちゃおうかなー! と心を躍らせるY氏は、「そのまま美容室に行ったほうがいいのでは?」という言葉を飲み込んだAoki Tokyoのスタッフさんたちを一顧だにせず、ルンルン気分で店を後にしたのであった。

おしまい。