「クリエイティブな業種だからさ、スーツを着る機会がないんだ。リクルートスーツ以降、スーツなんて一着も買ってないんだよね」
合同コンパなどの席でそのようにドヤ顔をカマしてきたものの、三十路手前になってようやく「もしかして、おれ、イタいのでは?」と悟り、ついに新たなスーツの購入を決意したマイナビニュース編集部員・Y氏。
向かった先は“オーダースーツデビューの聖地”とも言われる「Aoki Tokyo」。ここは、従来のパターンオーダーの概念を覆すほど、繊細で緻密なスーツをリーズナブルにオーダーメイドしてもらえると評判だ。
ってことで、さっそく銀座6丁目店でああでもないこうでもないと注文をつけてきたY氏だが、約3週間後、早くもオーダースーツ完成の報せが届いた。果たして、初オーダースーツの出来栄えやいかに。
人生初のオーダースーツが完成!
今回、完成したオーダースーツを受け取ったのはAoki Tokyo新宿東口店。銀座6丁目店と池袋東口店に続く3店舗目として9月20日にオープンしたばかりだ。
さてさて、さっそくできたてホヤホヤのオーダースーツとご対面といこうじゃないの。
「お、おっほぉ……これがこの世でたったひとつの、僕のためだけに作られたスーツ……」
袖を通す前から感慨深げなY氏。スーツに限らず、新しく服を買うとテンションが上がるが、それがオーダーメイドのものだと嬉しさもひとしおなのだ。ついついニヤけてしまう。
そんなに値段も高くないし、あんまり期待のハードルを上げすぎないでおこうと思っていたけど、いやはや、これは思っていた以上にカッコいい。僭越ながら、嬉しい誤算である。しかし「まぁでも、着てみないとまだわかりませんよ。これがぬか喜びになる可能性だってないわけじゃないですから」と、編集者らしく気を引き締め直すY氏。
「そうやすやす浮かれるおれじゃないぜ」みたいな顔で試着室へ駆け込み、約5分後……。
自信に満ち溢れた顔で試着室から出てきたY氏。それもそのはず、出来上がったスーツは完全に身体に馴染んでいる。肩幅、胴回り、着丈、袖丈、裾の長さ、すべて完璧だ。想像以上にフィットするスーツに、ご満悦のY氏。
つい1カ月前まで「スーツなんて着ないっすね(笑)」などとのたまっていたとは思えないほどイキるY氏。たしかにスーツはカッコいいけど、そのポーズは必要ないし、別の方向でイキり始めてしまったようだ。
これだけ調子に乗られてしまうと次第にイライラしてくるが、それほどスーツの完成度に満足しているということだろう。見た目もさることながら、着心地も抜群に良いらしい。
では、オフザケはこのへんにして、Aoki Tokyoのパターンオーダーがいかに優れているか、全身をチェックして検証してみよう。