――BATTLE OF TOKYO初日に、映像と合わせてお二人の今作出演が発表されたときは、お客さんの反応がすごかったですよね。
小森:「ギャー!」なのか、「笑」なのか……。
――ちょうど観に行っていましたけど、ちゃんと歓声でしたよ。
小森:なんか、「自分がやってるんだな……」みたいな気恥ずかしさがあるんです。
――それはGENERATIONSのMVを観るのとはまた別の感覚なんですか?
小森:まったく違いますね。MVはアーティストとしての自分なので。あれを笑われちゃったらもうしょうがねぇなってなりますけど。
――でもたしかに、映画でのオロチ兄弟はコミカルなシーンも多いですよね。
小森:我々はほとんどコミカルですね。
中務:普段からジェネでもコミカルなことをやる機会が多いので。普段やってることをさらに壮大に表現する感覚で、楽しかったです。
小森:……いや僕は大変でしたね……! オロチ兄弟は、出来事のきっかけになっているのにその後の展開は知らない、みたいな設定が結構多くて、そういうのが大変でした。重要な核心をつくシーンもあれば、バカみたいなシーンもあって、ある意味一番振り幅を見せられたんじゃないかと思ってます。
■身体はデカく、ガングロに
――建設現場で働いているオロチ兄弟は、ボンタン姿がよく似合ってましたね。全体に細い人が多い「HiGH&LOW」世界において、お二人はすごく身体の厚みがあって、今までになかったタイプの映え方だな、と感じました。
中務:高橋ヒロシ先生から「鳶職やってるから身体はデカく、ガングロに日焼けしてください」って言われてたので、日焼けマシーンに入って焼いたり、体重も3キロくらい増やしたりして役作りしました。
小森:僕も人生で2回目くらいで日サロ入りました。
中務:(ポスターを見ながら)だって焼けてるもんな、この時。
小森:だから僕からすると、もうその時点で僕じゃないんですよ。正也は正也だったんで。日サロのマシーンに入って20分寝てるだけだから、大変ってことはないですけど、そういう細かい部分で新しいチャレンジもあったので、キャラクターへの愛はありますね。
――今回はアクションにも初挑戦でしたが、いかがでしたか?
小森:大変でした!
中務:真夏だったんで、めっちゃ暑かったですね。暑い中スーツでガチダッシュしてアクションして。ダンスとはまったく別物なんですよね。大変でしたけど、また挑戦したいなって思っちゃいました。
小森:(中務を見つめて)なんか……俳優さんですね、もう。
中務:何をおっしゃってるんですか。
小森:僕は運動音痴なので、動くのは苦手なんですよ。なので、テイク数も結構重ねて、着ているシャツがびしゃびしゃになりすぎちゃって監督が「どうしよう」って悩んでたのを覚えてます。
――それは久保監督も大変でしたね(笑)。佐野玲於さんやメンディーさんなど、以前から「HiGH&LOW」に出演されているGENERATIONSの方もいますが、撮影前に何か話はしましたか?
中務:撮影前は「楽しんで」みたいな感じだったんですけど、試写で観た後はすごい笑ってましたね。「2人のキャラ設定がおもしろい」って。
小森:メンバーが観た後は、恥ずかしいんで僕はあんまり触れないようにしてます。そうっすね……(照れ笑い)。メンバーとなるとほとんど家族みたいなものなので、あっちも恥ずかしいというか、むず痒いと思うんですよ。僕も、(白濱)亜嵐くんや玲於、(片寄)涼太くんが出ている恋愛モノを試写で観るとムズムズする感じがあるんですけど、今回は逆の立場になったときのムズムズを感じました。だから、なるべくその話をしないようにメンバーを遠ざけて生きてますね。
――でも片寄さんが出演されていたドラマ『3年A組』は、放送中に実況ツイートするくらい真剣に観てましたよね。
小森:あれはまたちょっと特殊なパターンですよね(笑)。何も関係ないやつが進んで宣伝してるみたいな感じになっちゃいましたからね。
――マイナビニュースではその話でインタビューもさせていただきました。
小森:そうなんすよ。おかしな話なんですけど。菅田(将暉)さんとか永野芽郁ちゃんとか、出演者の方々のインタビューやネットニュースがいろいろ出ている中で、ぽつんと小森隼が『3年A組』を語るっていう、ちょっとわけわかんない状態に。その節はありがとうございました。
――反響は非常に大きかったです。ちなみに、オロチ兄弟のテーマ曲はGENERATIONSによる「SNAKE PIT」ですが、過去の「HiGH&LOW」シリーズでもRUDE BOYSの「RUN THIS TOWN」など、GENERATIONSの曲が劇中で流れますよね。やはり映画の中で自分たちの曲がかかると、テンションが上がるものですか?
小森:そうですね、やっぱかっこいいなって思いますね。それこそ「RUN THIS TOWN」はMVも撮らせていただいてますし、世界観に合わせてつくられた楽曲なので。テーマを知ってるからこそ、違和感なく聴いていました。
中務:映画の中でボーカル2人の声が入ってくると、すごい安心感があるというか。「やっぱジェネのボーカル、いいな」って思ったりしますね。
■中務裕太
1993年1月7日生まれ、大阪府出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー。7歳の頃からダンスを始め、デビュー前にはダンススクールのインストラクターを務めるなどメンバー随一のダンスパフォーマンス力を持つ。本作が映画初出演。
■小森隼
1995年6月13日生まれ、三重県出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー。トーク力に長けており、レギュラーラジオでパーソナリティーも務めるなどダンスパフォーマンス以外にも活動の幅を広げている。
※映画『HiGH&LOW THE WORST』特集はこちら!