――幼なじみのお二人ですが、コンビ円満の秘訣を教えてください。
江口:月に1回、小旅行に行ったり。
森:行ってないから(笑)。でも、今でも月に1回は事務所の稽古場に集まって、ネタをするとか何をするとか決めず、その1週間のグチなどをお互い聞き合っています。
江口:森ちゃん優しいので、聞いてくれるんですよ。
――だいたい月1回ペースで?
森:多ければ週に1度は会っています。忙しくなりたくないっていうのは、それもあるんです。週に一度稽古場で会う暇がなくなるのが嫌だなって。2週間くらい目を離すと、(江口が)いろんな不安をため込んでしまうので、その不安を追い払わないといけないんです。
江口:太宰治タイプなんです。すぐ心中したくなる(笑)
――森さんが全部受け止めてくれるんですね。逆に森さんが不安をため込むことはないんですか?
森:(江口の)話を聞いていると、この人の悩みに比べたら自分の悩みは大したことないなって、僕も元気になるんです。こんな小さなことで落ち込んでいるんだって思えるので。
――お二人にとって大切なその時間はこれからもキープしないとですね!
森:そうなんです。
――ネタがどのように生まれているのかというのも教えてください。
江口:曲はお互い作っていますが、お風呂場で生まれることが多いですね。シャワーを浴びているときに、水の弾ける音を音符でつなげていくと曲ができる、みたいな。
――ロマンチックな……。
江口:すいません、ボケました!
森:このボケ気に入ってるんですよ(笑)
――信じそうになってしまいました(笑)。ではリアル話もお願いします。
江口:フレーズでできることがあって、今回の「大きなイチモツをください~」も、稽古場で生まれて「面白いね」って。
森:そのときは自分がメロディーを作って、そのサビに突然、江口が「大きなイチモツをください~」って乗せたんです。それを聞いたときに「このフレーズ何これ!」って2人でケラケラ笑って。自分たちで生んでおきながら「どういう意味だろうね!?」って。
江口:そういうところでパッと浮かんだフレーズから始まったりしますね。
森:そうじゃないときはお互いにボイスメモを録って、それをお互いに聞かせたりしています。
――お二人にとって、本当に稽古場での“2人の時間”が大切なんですね。ちなみに、曲が先に生まれるんですか?
江口:だいたい一緒ですね。メロディーに乗せたフレーズが生まれて、そのサビから作っていく感じです。