コント日本一を決める『キングオブコント2019』(TBS系)で、お笑いコンビ・どぶろっくの森慎太郎(40)と江口直人(41)が、下ネタ全開の歌ネタで12代目王者に輝いた。2人は佐賀の基山町出身で、保育園から大学まですべて同じ学校という幼なじみ。このインタビューでは、5歳のときからお互いを知っているという2人の関係性に迫った。
優勝後の囲み取材でもお互いを思いやるような仲の良さが伝わってきたが、コンビ円満の秘訣を聞くと、事務所の稽古場で語り合う“2人の時間”について明かしてくれた。だいたい江口の不安やグチを森が聞いてあげているそうだが、森にとっても大切な時間とのこと。ちなみに、決勝で披露した“イチモツ”のネタも稽古場から生まれたという。
また、江口にとって森は“ファッションリーダー”でもあり、頻繁にコーディネートを確認してもらっているそう。もはやお互いの人生に必要不可欠な存在であり、江口は「マストアイテム」と表現。そんな2人だが、コンビ結成から約2年後の2006年に一度解散し、翌年5月に再結成している。その驚きの真相も話してくれた。
――お二人は2006年に一度解散し、翌年再結成されていますが、解散の理由はなんだったのでしょうか?
江口:あれは僕が恋に落ちてしまって…。飛行機に乗って佐賀の実家に帰るときに隣に偶然座った女性がいまして、空の上でその方と恋に落ちて、そこからお付き合いが始まったんです。これは運命だと思って恋に突っ走っちゃって、芸人やってらんないなと思って辞めたんです。
――別のお仕事のほうがいいなと?
江口:芸人を1、2年くらいやって、向いてないと思ったというのもあったんです。その時期と重なって、俺は恋に生きようと思って。
――ドラマみたいなお話ですが、これは本当の話ですよね?
江口:全部本当の話です(笑)
――再結成の話はどちらから?
森:再結成はこっち(江口)からです。
江口:その恋が終わって、もう1回お笑いをやりたいと思いました。
――恋の終わりとともに(笑)。森さんは、江口さんの恋に振り回された形ですが、当時どんな思いでしたか?
森:そんなことだろうとは思っていました。お笑いに限界を感じていたって表向きは言っていたんですけど、僕は恋愛に走ったなって感づき、再結成の時も恋が終わったなって思いました(笑)。でも、お笑いから離れてみて、お笑いで手に入れられる喜びがほかでは見つからなかったみたいです。
江口:そうですね。楽しい舞台にもう1回立ちたいと。
――それ以降、コンビの危機はなかったのでしょうか?
森:それから歌ネタができるまでは、自分たちのお笑いのスタイルや売りが決まらず、よくケンカはしていました。
――下ネタの歌ネタというスタイルを見つけたときが、やはりコンビにとって大きなポイントに?
森:そうですね。特徴的だったのが、コントだとお互い言い合いや細かい注文が多くかったんですけど、歌ネタだけはネタ合わせでぶつかり合いがないんです。相手がやることをすんなり受け入れて、江口がそういくならこういこうかって話が早いんです。
江口:歌に関しては昔から相性がいいです。ケンカはありますけど。ギターを壊したこともありましたよね。
森:ありましたね(笑)。ケンカの理由は忘れましたが、まだ僕がギターを持っていなくて江口のギターを使っていた頃に、ギターを蹴り飛ばしてしまって。いまではギターを蹴るなんて考えられないですけど。
――そんなことが! でも解散危機まではいかず?
森:そうですね。
江口:基本的には仲良くやっています。