自動車の眼は人の眼を超える
自動運転や医療、ロボティクスに関連する技術は人間の認知を「Exceed=超える」技術として展示されていました。
ソニーは安全な自動運転を実現するための、人物や障害物の認知技術、走行車線認識などに必要な車載用CMOSイメージセンサー(カメラ)、レーダー(測距用電波探知機)の開発を手がけています。
自動車が走行する環境はいつ、どんなときも明瞭な見通しが確保されているとは限りません。ソニーでは複数のセンサーを組み合わせて互いの弱点を補い合う「センサーフュージョン」技術を練り上げることによって、悪天候や逆光など目視では厳しいドライブ環境でも、安全で高精度な物体認識をサポートする技術を開発しています。
CMOSイメージセンサーも世代を重ねて進化を続けています。最新の車載用CMOSイメージセンサー「IMX490」では、540万画素の高解像度を実現。月明かりのみの暗い場所でも、色を識別できるほど感度を高め、逆光環境でも色を飽和させないダイナミックレンジとフリッカーノイズを抑制した高性能を誇ります。人の目を超える環境認識をサポートするセンサーです。
ソニーの車載用CMOSイメージセンサー技術は、低消費電力性能も特徴。複数のセンサーをドローンやaiboのような小型エンターテインメントロボットに載せても、これをバッテリーパックで駆動できる効率の良さです。ソニーの技術担当者は「今後も人と寄り添える自律型のロボットを製品化するときには、ソニーのセンシング技術が多くの課題を解決できるだろう」と、自信を込めて語っていました。